細野朝士の万華鏡よもやま話

ときどき書きます

数字の話

予想はしていた事ですが、個展に来て頂いた方は、かなりの確率でSNSで知って来ましたと仰います。

SNSは上手に使えば、広く多くの方に発信する事が出来る大切なツールになっているのですね。

お金使って広告を打つ必要も無いのかもしれませんし、テレビなどマスメディアに釣られて来るような、軽いノリの方では無く、本当に必要な方にしっかりと届けられるツールなのだろうと思います。


話変わりますが、

前場所をお借りして、グループ展を考えた事があります。これが実行されたのかどうかは覚えていないのですが、その時に考えた計算式だけは、大事に保管しています。


主催者は、場所代など固定費を支払う。

複数の場合は、均等に分ける。

参加作家さんからは、売上に応じた掛け率で参加費を頂くという形。


作家の売上をX円とした時の作家の取り分をY%として、

X≦100000円の場合 Y=60%

X≧250000円の場合 Y=75%


100000≦X≦250000の場合

Y=X/10000+50  %とし

振り込み額Z円は

Z=XX/1000000+X/2  円となる


式にすると面倒臭いですが

沢山売ってくれた方は、その貢献度により掛け率を下げる。最低掛け率は25%

あまり売れなかった方でも掛け率は40%

その間は、段階的に掛け率を変えるというもの。

そうすると、沢山売れた方が得ですから、一生懸命宣伝してくれるという良い流れができるように思います。

作品の発表メインの方は、主催者側になって貰って、一緒にリスクを負って貰う。

参加作家さんから頂いた掛け率分を主催者は均等に分ける。


このようにすると、リスクを負うか負わないかを作家が選べるし、このくらいの掛け率なら、作家が売り場に立つ負担もありかな?と考えられるのかもしれません。


例えばこのような形で、作家同士繋がって作家だけでアクションを起こしていくことも可能なのではないか?と考えています。


数字で見る今回の企画 その2

イベントにも色んな形態がありますね。


例えば、掛け率ガッツリ取られる形。

そんなに取るなら、しっかり売ってよー

宣伝くらいはするからさーとなりますね。


場所代しっかり払う形だったら

損はしたくないから、ガッツリ売らなきゃとなります。


たまに、両方とも払わされるようなのもあるらしい。

主催者側がリスクを負いたくない気持ちからなんでしょうが、参加者はどんなモチベーションで臨めばいいのだろう?


まあ、展示だけしたい方と、販売メインでしたい方がいるから、そうなるのでしょうが、販売だけ考えている人には辛い条件でしょうね。


私個人の趣味としては、リスクは負うべき人がキチンと負う形が美しいと思います。

主には主催者であり、言い出しっぺがある程度のリスクを負いつつ、参加者のモチベーションを上げるからこそ、イベント自体が盛り上がり、その結果、成功すれば主催者筆頭に皆が嬉しいと

そういうベストの形を模索すべきと思います。


今回の企画は、コロナ禍という特別な環境だからこそ、ゲストの皆様に助けて頂くという綺麗な筋が出来たように思います。


数字の話を申し上げれば、私個人では小さな成功には、あと一歩。

しかし、トータルで考えれば、概算ですが大成功にあと一歩という感じで、十分成功といっていい数字だと思います。

そして、数字に現れない部分は、バリ成功と言って良いのかな?という印象ですが、それは関わって下さった皆さんが判断する事なのでしょう。





数字で見る今回の企画

誰も言わないことを書いてしまうのが狙いの、このブログ

因みに、一万アクセスを超えたとのこと。

チラ見じゃなくて、読んで下さってるのでしょうから、大変な数です。



今回の企画についての、私の計画、実態について赤裸々に書いてみようと思います。


個展をするにあたって、企画にしてもらうか、場所を借りる形にするか、割と直前まで悩みました。それはコロナの影響やその対策が読み切れなかったからです。


いや、企画にして貰う形は諸々の条件からあり得なかったのですね。

場所代が払えるのか?それでペイできる状況となるのか?が実は争点だったのです。


ギャラリー代を1とした時に、売上が1以下では大赤字

売上が2以下では、大失敗

3になって、初めて及第点

4で小さな成功

5になって成功

10にもなれば大成功


例えばこのような感じで考えて、成功する自信があれば GOとなるのです。


あと読み切れないのは、万華鏡ショップとしての、vivantさんの集客力でした。

万華鏡愛好家が集うようなショップとなっていれば、間違いなくGOできるのです。


諸々の情報を頭のポンコツコンピュータに詰め込みまして、ガラガラガッチャン

最後に今年の意気込みを掛ければ、やるしか無いでしょう!となりました。


成功の確率を最大限上げつつ、もし失敗したとしても、意味がある催しとなるよう。

また、出来るだけ巻き込む方の迷惑にならないようにと考えたのが、このブログを含む、壮大な?今回の企画であったわけです。


つづく


個展の思い出

あまり面識の無かった3名の作家さんと親しくお話できて、信頼関係が築けた事は、今回の個展での一番大きな成果だと思っています。


また、今まで交流のあった方も、私の気持ちにお応え頂いて、素晴らしい作品をお持ち頂きました。


嬉しかったのは、

細野さんといっしょにやるのに、恥ずかしいのは持って来れないっすよ〜

と笑って話していた佐藤さんのスコープ。

とても素晴らしかったです。

特に正三角形の3ミラー組みは完璧でしたね。

世界一の技術ではないかな?

今回お買い上げの方はとてもラッキーだと思います。


小嶌さんは時間の無い中、大変丁寧に仕上げてきて下さいました。

何でも器用に、簡単に上手に出来てしまうのかと思っていましたが、こだわりから生まれているという事がよく分かりました。


細井さんは、もっともっと時間の無い中、頑張って下さいました。お陰様で約束通り奢って貰えましたー

フィナーレで唯一作品が無かった かたおかさんは作品で無く、ご本人が遊びに来て下さったのも嬉しかったです。


こだわりの高林さんは、こだわりに磨きがかかり、今後の更なる進化がますます楽しみになりました。


また、幾人かの作家さんが、売れなくてもいい、会って話をしたいと言って下さった事、とても嬉しかった。




色んな話をしましたが、その中で安すぎるなーと感じる作品がちらほら見えましたので、それぞれ理由をお聞ききしましたところ


結論、

佐藤さんが安すぎるから!と私は判断しました。


これでも上げてるんですと弁解してましたが、まだ安すぎ。


これから、皆で一斉に上げましょうよ。

という話に、皆さんほぼ同意して頂けたと思っています。


丁寧に大切に作っている作品は、変な価格競争に巻き込まれないよう、差別化を図ることも大事だと思います。



話変わって、個人的な事ですが、作家の万華鏡を買った事のない私が、今回2名の作家さんから購入しました。

だって安いんだもん!

価格が上がる前にね。


ホントは価格だけでは無く、色んなタイミングも勿論あるわけですが、


一言で言えば、琴線にふれたからという事になるのかな?


こんなにいいのに、何で残ってるの?という気持ちもありました。


さて、どなたの作品でしょう?

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ブログの二人展報告で、ゲストが若い女性の時は、何だか違う。楽しそうだ!贔屓よ贔屓!とのクレームが、とある女性ゲストから入りましたので、若い女性と思われるゲストさんには今回直接は触れずに書き終えました。


こんな感じで良かったでしょうか?


かたおかさん!


個展最終日を終えて

今日は、個展の始まる1時間以上前から、お待ち頂くお客さまが、複数いらっしゃるという、異例の開始となりました。


万華鏡の為に、それだけの気持ちを傾けて下さるお客様がいらっしゃる。

それに応えようとする作家の気持ちとはどのようなものでしょうか?


慢心の無い丁寧な手仕事、作品に対するひたむきな想いや姿勢が、このような現象を引き起こすのでは無いか?と感じます。


本日は、沢山のお客様が見えて、楽しいフィナーレを迎える事が出来ました。

関係する全ての皆様に感謝申し上げます。

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会期中、梅雨にも関わらず天候に恵まれ、ビールがすすんでしまった事、大変失礼いたしました。

また沢山の差入れありがとうございました!

個展11日目を終えて からのゲスト紹介

今日は、友人や親戚が来てくれました。

企画毎に来てくれて、顔が見られるだけで嬉しいです。

その他、SNSで知った方、お友達を連れて再訪してくれた方もいらっしゃいました。

予想通り、割と寂しい土曜でしたが、お陰様で何とか乗り越えられました。

ありがとうございます。


いよいよ明日は最終日となります。

なんだかんだ最終ゲストは細井さんとなりました。

細井さんの紹介文4回分を書くのは、体力的に厳しいので、勘弁して下さい。

ご存知の方も多いでしょうが、一応リンクを貼ります。


https://mukashi-kan.com/smp/list.php?type=class&scat=1114673


このブログで書いてきた内容は、私と細井さんがよく一緒に話してきたような内容であるとも言えると思います。


アントン・イーゴは細井さんなのかもしれませんね。



注意事項としましては、最終日なので午後5時で終了となります。


また、細井さんの作品はカード払いはできません。


もう一つ、細井さんは販売をして在庫が残ってしまうと、ひどく落ち込むという大変面倒くさい習性をお持ちです。


えー?なに〜?信じられない?


それが細井さんです。

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<緊急告知>7/5最終日について

7/5は個展の最終日の予定でしたが、作家より、静まりかえった在廊にはとても耐えられないという話があり、緊急企画を考えました。

今までのゲストさんの作品を少しずつお借りして、フィナーレ的な最後にしたいと思います。

残念ながら、在庫の無いかたおかさんの作品は不参加となってしまいます。申し訳ありません。

その代わりという訳では無いですが、細井厚子さんをゲストにお迎えして二人で在廊する予定です。

5点程お持ち頂けると思います。


細井作品の売り方は、ご本人にお任せいたしますが、多分お持ち帰りでは無く、後日郵送させて頂く形になると思われます。


急な企画変更で申し訳ありませんが、お楽しみ頂けましたら嬉しいです。


なお、現金ですと税抜き販売できる作家さんもいらっしゃいますので、どうぞお忘れなく。

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個展10日目を終えて

本日のゲストは小嶌さんでした。

今までも沢山お話しした機会はありましたが、二人でみっちり話す機会は無かったのかも知れません。

私よりもよっぽど真剣で毒舌な小嶌さんで、とても嬉しかったです。


小嶌さん、ありがとうございました。


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明日は、私の個展となります。

週末ですが、期待はしておりませんので、ご興味ありましたら、是非お越し下さい。


マル秘ではありますが、日替わりの二人展に都合が悪くて行けなかったという方はいらっしゃらないかな?ということで、各作家さんから実は少しずつお預かりしています。

(かたおかさんの作品はないのですが)


もし、見たい方はコッソリ細野まで声を掛けて下さい。

個展中の作家にバレると地味に傷付くかも知れませんので、小さな声でお願いします。

個展9日目を終えて

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今日のゲストは小林さんでした。

このような、素敵過ぎるディスプレイも

異業種からのスケールの大きい話が聞けるのも、綾花さんならではでしょう。

これからも繊細に作り、大胆に動いて欲しいですね。


ジュエリー万華鏡世界一なんだから、価格20倍にした方が売れたりしてね。


昨日は時間が戻ったようで楽しかったよー


綾花さん本当にありがとうございました。



明日のゲストはトリの小嶌さんです。

大きめの作品も用意してくださると聞いています。これは楽しみだー

熟練の魅惑の万華鏡の世界へどうぞお越し下さい。


個展8日目を終えて

悪天候の予定だったので、大変心配しましたが、程良く沢山の方がお越し下さいました。

ありがとうございました。


兼古さんとは、お会いした事はありませんでしたが、沢山お話しできて、有意義な時間となりました。


流石ショップをされているだけあって、全てにおいて、しっかりされていて、大変勉強になりました。

兼古さん、ありがとうございました。f:id:ochiyama:20200701112559j:plain

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明日のゲストは、小林さんです。

綾花さんに会うのは何年振りだろう?

最近の作品もあまり知らないから、とても楽しみです。

天然石の万華鏡って、なんか増えちゃった気がしますが、彼女は元祖であり最高です。

どうぞお楽しみに!


綾花さん、よろしくお願いします。


個展7日目を終えて

本日は朝早くからお越しいただき有り難うございました。

始めは佐藤さんの万華鏡、こんなにあったのですね。

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あっという間に寂しくなってしまって、午後にいらしたお客様には、大変申し訳ございませんでした。

仙台から来て頂いた甲斐がありました。


明日のゲストはグラスニーク兼古さんです。

やはり遠方、長浜からお越し頂きます。

兼古さんは夜中の車移動ではなく、前乗り電車移動かと思われます。


私の我がままにお付き合い頂き、沢山ご用意頂いている筈ですので、どうぞお楽しみに。


悪天候が予想されますが、期待を裏切らない世界があると思います。

兼古さん、よろしくお願いします。



休廊日を終えて

折角の休みなので、いままで準備してきたパーツを組み立てて、今日は仕上げ作業です。

今、10本並行して作業していますが、何本仕上げられるでしょう?

結構いいのが出来る予定です。


明日のゲストは佐藤さんです。

私と同じく、今仕上げ作業に追われているそうです。そして深夜に仙台を出発して、そのまま在廊予定。

相変わらず、無駄の無い過酷スケジュール。

佐藤さんからのコメント

交通費くらいは売れて欲しいっすね〜

と言ってましたので、どうぞ宜しくお願いします。


尚、今までいらしたお客様に、佐藤さんは昼前後で用事を済ますため、ちょっといない時間がありますよ。とお伝えしておりましたが、用事は無くなり、常に在廊できる予定になりました。どうぞいつでもいらして下さいませ。

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万華鏡よもやま話 その18

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今日は休廊日なので、展示会中に考えた事を書いてみます。


この業界には、いま幾つかの方向性があると思います。


一つは、万華鏡の地位向上を目指して、芸術として認められるべく、美術館などでの展開を探る動き。確かに大型で御婦人を虜にするような万華鏡もありますし、話題作りにもなりやすい方向性のような気もします。

難を言えば、現状でそれが生活に直結するような作家さんはごく一部で、その他の方は美術館に展示されたという実績作りに留まるのかな?と想像します。

長い目で見た時に、地位向上とともに、大きな流れが出来ればというところだと思います。


もう一つは、生活に直結する動き。

作家もショップも当然続けていかねばなりませんから、とても大切な視点でもあります。

イベントやネットショップなど何でも駆使して、とにかく万華鏡を宣伝して売る事。

売れれば、買って下さった方の周辺の方も万華鏡に触れる機会ができて、勝手に宣伝してくれる。

難を言えば、今売れればいいという発想、売りやすい物を扱うという方向になりがちです。そうなると万華鏡そのものよりも、宣伝しやすい物、キャッチャーな物を扱うようになり、そのような万華鏡が広く宣伝され、万華鏡のイメージを作り上げていきます。


私個人は、この二つの流れをどこか冷めた目で見ていて、普通に作家は日々精進し、普通に評価されるべき万華鏡が評価されればいいだけではないかな?と考えています。

作家それぞれが、必要な活動を見極めて、時には作家同士連携して、作家だけでもイベントが成り立つくらいの力をつけ、自分のスタンスを確立した上で、専門店と関わる。

専門店では、評価されるべき万華鏡が並び、さらなる向上のため、万華鏡愛に溢れた店長さんが厳しくも適切なアドバイスをしてくれる。

同じく万華鏡愛に溢れたお客様が集う。


それが業界が永く続いていくための定石ではないかと考えています。



個展6日目を終えて

前半が終了した事になります。

週末の割に、静かな日となりましたが、

懐かしい人達、熱心に見てくださるお客様のお陰で、嬉しい一日となりました。

ありがとうございました。

ときどき散歩に出掛けたりしておりました。

昭和通りに掛かる、歩道橋から見るvivant。f:id:ochiyama:20200628171548j:plain右隅です。


本日は休廊となりますので、お間違え無いようお願いします。


火曜日からまた二人展です。

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佐藤さんの作品を思い描きながら、スペースを作り、照明を当てて家路につきました。


今日は久々の休日、在庫の減った種類を追加すべく、制作に励みます。結局休日ではありませんでした。


最高額がつけられるような作品が作れればいいのですが、私は全力を尽くすのみ、あとは神のみぞ知るところでございます。

個展5日目を終えて

本日は久々の個展、しかも初めの週末という事で、期待し過ぎたのか、とても寂しい一日となりました。

今朝の占いで、牡羊座が最下位だったからでしょう。ラッキーアイテムの冷やし中華を食べるべきだったのかもしれません。

二人展が恋しいです。

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とはいえ、お越しいただいたお客様、ありがとうございました。