高林さんのこだわりについて
うちの天ぷらは、是非塩で頂いて下さい。
うちのラーメン食う時は、お喋りするんじゃねーよ、しっかりと味わえよ。
そういう、こだわりの強い店主さんがいるらしいですが、高林さんはそれに近いこだわりの方だと思います。
作品を展示するとなれば、それに合った空間を作り込み、
万華鏡を見るときは、この角度で蝋燭の炎でいっちゃって下さい。
洋蝋燭ではイマイチだと、蝋燭だって作りますよ。
終いには、近づき過ぎて アッチッチ〜なんてね
イイ意味で
あくまでもイイ意味でですよ
押し付けがましい。面倒臭いこだわりですが、そこには彼特有の優しさと美意識が溢れています。
なんとかして、心地良い時間をゆったりと過ごして欲しい。そんな気持ちが溢れ出てしまっているのです。
高林さんのこだわりバージョンの万華鏡は、
覗き口が奥まっています。
これは、安定の為ピッタリと顔に付けて万華鏡と一体化し、ゆっくりと覗いて欲しいという気持ちの現れです。
まつ毛を考慮して、奥まっている訳です。
高林さんは、優しい人です。
それに対して、自分は…
お客さんが逆から覗いていても、しばらく観察してしまいます。
見えますか?なんて尋ねてしまいます。
お客さんの困った顔を見てから
それ逆ですよ
そんな意地悪な人もいるんですから
高林さんの優しさは際立ちますね。
なんのことはない、色んな作家がいるというお話です。