細野朝士の万華鏡よもやま話

ときどき書きます

万華鏡よもやま話 その8

良い万華鏡とは、どんなものでしょうか?


覗いだ時に綺麗でね、回すと更に綺麗で、ずーっと綺麗なの。


これが最高の褒め言葉でしょうか?

それも一つの成功なのかもしれませんが


綺麗とはどんな風に?


とにかく細かくて、いつも色んな色があって…


だとしたら、その万華鏡は飽きやすいかもしれません。


細かな色んな色が動いているだけだとしたら、全体のイメージがあまり変わらないでしよ?

写真に撮ったら、いつも同じ感じになっちゃう。


その世界観が好きで、動きながらいつもその世界観が展開されて包まれるよう。


まるで、天国にいるような感じかもしれませんが、それも唯一の答えという訳ではないでしょう。


好みの問題ではありますが、

私は晴天ばかりだと、それが当たり前になって、ありがたみが薄れるように思うのです。

晴天のあと、雨乞いしたり、突然の雷に驚いたりそんな日常も満更ではないように思っています。


ですから、美しさを常に意識しながら、うつろいながらの大きな変化や、時には驚きの要素を入れたいと思っています。


欲張り過ぎも危険なのですが…


作家それぞれが、自分の武器を最大限に活かして試行錯誤したいものです。


自信の無さがオブジェクトを増やして、ケースを満たし過ぎてしまわないように、自戒を込めて。

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