細野朝士の万華鏡よもやま話

ときどき書きます

確率の問題

唐突ですが、

物事、ギリギリできたり、できなかったり、

ギリギリ理解できたり、できなかったりするレベルの事が楽しいように思います。


出来て当たり前の事を延々とするのは、億劫ですし、どんなに考えても分からない事は放り出したくなります。


ですから、ギリギリ出来ないくらいのことを、楽しみながらギリギリ出来るようにしていけば、もう少し難しい事が楽しめるようになります。

そのようにステップアップしていけば、無理なく進歩できますね。


私は高2の娘の勉強を見ていますが、確率の問題が私には丁度良いので、楽しくて仕方ありません。

娘よりも私の方が間違いなく楽しんでいるでしょう。


そんな問題を解きながら、突然有名な確率のクイズを思い出しました。

正式名称か分かりませんが、「神の目」と呼んでいる問題があります。紹介しますと


ここに3枚のカードがあり、その内1枚が当たりです。

私が3枚を持つので、あなたは裏返しのまま1枚引きますが、まだ見てはいけません。

私は残ったカードから、ハズレカードを1枚捨てて、あなたに問い掛けます。

「今なら、カードを交換しても良いですよ。」

さあ、あなたは交換すべきでしょうか?


設定自体はごく単純な問題ですが、これを確率を使って、正しく答えを出せた方は大したもんだと思います。

お暇でしたら、是非考えてみて下さい。

もし知っている方も、本当にそうなのか?確認してみるのも楽しいですよ。


回答例


・今なら交換してもいいですよってセリフがどうも胡散臭い。きっとそれは当たりカードを引かれてしまったからだろう?と絶対にカードを変えたがらない方は一定数いらっしゃるでしょう。とても前向きな方ですし、自信に溢れているのかもしれません。

しかし、その理由なき自信が仇となります。嫌いではない考え方ですが、不正解です。


・始めに取ったカードが当たりの確率は三分の一。これは間違い無さそう。

残っているカードが当たりの確率は?

これも三分の一なのか?1枚捨てたから二分の一なのか?

どちらも違います。


・始めに取ったカードが当たりの確率は三分の一だけれども、私が1枚捨てたタイミングでそれは二分の一となり、残ったカードも二分の一なのでは?という難解な回答も違います。