細野朝士の万華鏡よもやま話

ときどき書きます

業界の事

先日は20年以上振りに知り合いの万華鏡作家さんの個展初日にお邪魔してきました。

 

これは本当に偶然で、その日に飲む予定だった遠方の友人の、友人がその作家さんとも友人らしく、友人も折角だからと付き添う事にしたとの事。

私もその時間には納品を済ませて、集合時間まで時間がまだある。

調べたら足を伸ばせない距離でも無いし、という事で急遽合流する事にしたのです。

 

その作家さんは長年万華鏡を作り続けてはおりますが、業界での付き合いがあるか?と言えばあまり無さそうです。

専門店に置く訳でもなく、業界のどこかの団体に所属している訳でも無い。

まさに一匹狼ならぬ二匹狼で、個展やデパートをメインで活動を続けてらっしゃっるようです。

 

逞しいなぁと、しがらみの無い活動にある意味羨ましくも感じました。

 

 

以前お会いしたのはお互い駆け出しの頃でしたので、その頃の思い出が一気に蘇ってきました。

 

私は業界の色んなルールに戸惑いながらも、次第に受け入れていきました。

当時一番困ったのは、ショップ同士の不仲かなぁ?

 

ウチに置きたいのなら、他のショップには置かないでね。

そういう話を当時当たり前にされました。

 

え? ってさっき納品してきましたけど?

私の生活保証してくれるのなら考えますけど的な、言いたくも無い話をしなきゃならない。

こういうのは困りました。

今もあるのかなぁ?

 

このような条件を当たり前に付けてしまう裏には、置いてあげるわよ的な、上から目線が腹にあるように思うので、御免なさいするのが一番なのですが、なんだかんだで条件を飲むことなく、平然と色んなショップとお付き合いする事が出来ました。

 

たかだか二十数年ですが、その中には実に色んな出来事があって、本当に困るような事態が何度もありましたが、今は何となくいいバランスになりつつあるように思います。

海外からの旅行者も大変増えて、未曾有の円安、ネットの充実など、良い材料が揃っているのですから、業界がいい形で復活して欲しいと切に願っております。