細野朝士の万華鏡よもやま話

ときどき書きます

このブログについて

このブログをどんな方々が見て下さっているのでしょうか?

私にも実態は分かりません。

ただ、現在およそ、のべ6500名の方が見てくださったという事は分かります。

この数が多いのかどうかも判断が難しいですが、例えば今年、万華鏡を1000本作ろうかな?と考えれば、一気に現実的に感じる事ができます。


殆どは万華鏡関連の方だろうと考えていますが、実態は分かりません。


ブログがSNSなのかさえよく分かっていませんが、これからはSNSをどのように使うのか?という視点が必要な時代なのかもしれません。


私はへそ曲がりなので、SNSを通じて

「SNSでは分からないよ」と言いたい気持ちもありつつ、SNSからの行動や、その可能性を観察したいという気持ちもあり、

一つの実験のように考えています。


前にも触れましたが、このブログの注目記事というのは、意図的に操作する事も可能です。そういった事も含めて楽しい実験になっています。


一般論でさまざまな批判もしましたし、今回の自分の作品を通じての自虐的で真剣な実験も、全て自分の美意識がそうさせるのでしょう。


今年から主体的に、自ら動こうという気持ちが伝われば、それでひとつ意味がある事だとも思っています。


今後とも、どうぞ宜しくお願いいたします。



個展前日

明日から個展が始まります。

いつもの事ですか、私の万華鏡には専用の箱など無く、キチンとした梱包、ましてやギフト用の包装などできず、プチプチで包んでお渡しとなります。申し訳ありませんが、どうぞご了承下さいませ。


今年の本気度を表す物としましては、ショップカード的な物を作ってみました。


あと、いつもお伝えし忘れてしまうのですが、ネームや、ちょっとしたメッセージくらいなら入れられます。上手でないですが、数字やアルファベットです。


ゲスト作家の直前情報としましては、高林さんはこだわりのタイプや、普段お店には並ばないような特別な万華鏡を並べてくれるという情報が入っております。

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搬入を終えて

本日、個展の搬入を行いました。

個人的には、大満足な会場。

真っ白の空間に極々シンプルに陳列。

やってみたくても、あまりに寂しいからと、

販売のプロの方は、嫌うように思います。

自己責任で自分でやったからこそのシンプル。


私のカレイドスコープにとって最適に

テレイドスコープにとって最悪に展示されました。


私のテレイドスコープは素晴らしいと思っちゃってる人、よく見て下さいね。

こんなもんですよ。これが現実です。


今回は、分かりやすく評価で、価格も変えてますよ。


安くなってるのは、評価が悪いのです。

それでも、恥ずかしげもなく、サイン書いて自分の作品として売ります。

通常価格より上乗せしたのもありますよ。

それだって、このレベル。

分かりやすいでしょ?


万華鏡は一本一本違うという事を、広く皆様にお知らせする事が、今回の裏のコンセプトです。


評価されるべき人や万華鏡が正しく評価される

そういう時代にする一助になればと願っております。

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小嶌さん その4

手のひらに収まるような小さな万華鏡から、置き型の仕掛けのある大きな万華鏡まで作られますが、それぞれに小嶌さんらしい雰囲気、考えられた納まり、説得力のある内部映像に仕上げられていると思います。


小嶌さんのように自然と個性が出る作家さんは、皆さんから羨ましがられるのではないでしょうか?


作り手として、デザイナーとしての経験値、幅広い知識や技術から、自由に表現できるからこそ滲み出る個性のようにも思います。


それはある意味、私とは真逆で、

私の場合は、できる事が非常に限られているからこそ、それしか出来ず、自ずと個性的になってしまうのに対して、

小嶌さんは何でもできる中から、選択してそれでも個性が出てしまうという、自分の世界観をしっかりお持ちの方なのだと思います。


最近、何かでプロフィールを拝見したような気がするのですが、どちらで拝見したか分からなくなってしまいました。

あの生まれ年は本当なのでしょうか?

少し上の方くらいだと思っていたので、ショックでしたー


きっとそれも何か怪しい、年をとらない魔術的なモノが絡んでいるのかもしれませんね。

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小嶌さん その3

小嶌さんの作られる万華鏡は、煌びやかだと思います。このキラキラ感が噂のダイクロという物ですか?

ガラスの知識ゼロの私には、よく分からないのですが、この反則級のキラキラがふんだんに使われていて、尚且つ乳白のガラス?がさりげなくアンニュイな雰囲気を醸し出す訳です。

その上、キラキラした光が周囲に映り込んで、豪華!


ちょっとズルいんじゃないですかね?

これが錬金術のなせる技なのでしょか?


いつどこで見ても綺麗な、計算された万華鏡だと思います。

さらに、価格を見てビックリ。

手のひらサイズの可愛いタイプ、こんな値段で出していいんですか?


これも採算度外視なんですか?

それとも営業妨害なんですか?


今度、是非教えて下さい。

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小嶌さん その2

小嶌さんの万華鏡は、今まで何度も見た事があります。


https://mukashi-kan.com/smp/list.php?type=class&scat=1023861


アルケミストというタイトルが印象に残っていますが、そのタイプは陶芸家の喜多さん作のボディーを小嶌さんが万華鏡に仕立てた手持ちタイプの万華鏡。

喜多さんの焼き物と、錬金術師という、なんとも怪しい魅力のワードが妙にマッチして、そこに小嶌さん+万華鏡となれば、怪しさこの上なし。


焼き物だけでなく、木や金属、ガラスなどどんな素材も扱われて、それぞれにちょっと怪しい雰囲気のある万華鏡を制作されています。


よく考えれば、万華鏡って錬金術みたいですね。

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ゲスト紹介 小嶌さん

以前、ゲストにお誘いしていた小嶌さん。その時にはちょっと厳しそうというお返事を頂いていたのですが、

後で、誘いを受けとけば良かったかな? というような連絡を頂いていましたので、今回 急なお誘いをしてしまいました。


お聞きすれば、21日に万華鏡手作り教室の予定との事で調べてみましたら、とても面白そうなキットで、しかも採算度外視でされるのですね。その準備で大忙しの中、お受け頂きました。

ありがとうございます。


万華鏡の普及を考えて、このような活動をされていると知り、頭が下がる思いです。


今まで真面目なお話はあまりした事がなく、助平なおじさんだと思い込んでいて、本当に御免なさい。

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<重要>ゲスト作家さんの変更について

7月3日に予定しておりましたゲストの駒井さんが参加できない事になりまして、急遽

万華鏡作家の小嶌淳さんをお招きさせて頂く事となりました。


楽しみにして頂いていた方、関係者の皆様にはご迷惑をお掛けいたしますが、どうぞ宜しくお願い致します。


今後も様々な事情で、変更せざるを得ない事態が想定されます。

内容変更につきましては、こちらのブログで随時報告いたしますので、どうぞご確認をお願いします。


ご来場を予定されているお客様には、ご面倒ですが、当日のブログ情報を是非ご確認下さいます様、重ねてお願い申し上げます。

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値付け始めました。

個展まであと一週間となりました。


今回は、一本一本価格を変えますので、早めに値付けの作業に取り掛かりました。


今まで作りためた万華鏡をナンバーの若い物から評価していきます。


そうすると、また新たな発見があります。

この時のこの感じは、この時だけだったかーとか

最近やってないけど、悪く無いなーとか


でも、それに改良を加えた物に関しては、改良前の作品はどうしても厳しめに評価しがちになりますね。


改良前でなかなか良くてもです。


この評価、多分その時々で随分と変わる気がします。


でも、あまり悩まず今の感覚で付けていこうと思います。

今、理想が高くなっているのか、とても厳しく( 低価格に )設定しているように感じます。


折角の個展ですし、このコロナ禍でわざわざ来て頂く方に向けての価格なので、どうぞお許しください。


個展が終わったら、通常価格に戻しますので、どうぞご了承下さいませ。

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万華鏡よもやま話 その17

ここ最近、今の万華鏡業界を知るべく、新しい作家さんの作品などネットで見てみる事があります。

沢山の方が作っている事も知りましたし、同時に色んな作家さんが万華鏡作りを教えている事も知りました。


万華鏡教室は、人気があるのでしょうね?

参加する方は喜んでくれそうですから、やり甲斐があるのだろうな〜と想像しました。


私には向かないですけど…


新しい、若い?作家さんの作品を拝見して、写真で見る限り、内部映像はいい感じなのかな?と思う物が意外と多かったのは、嬉しい発見でした。


対して、外観はどうなのでしょう?

個性を出すのが難しいのでしょうかね。私好みのスマートだったり、一貫性のある、説得力のある表現が少ないように感じました。


飾りで個性を出そうとしてる方が多いかな?

外観を全く重要視してない私が言うのも変ですが、外観で損してないでしょうかね?


でも、それだけオリジナル性を大切に考えているという事でもありますね。その気持ちはこれからも大切にしていただきたいと思います。



それに対して、外観も内部映像もどなたかの作品と同じように作ろうとする感覚というのは、如何なものでしょうか?

参考にするにしても、外観だけでも、ちょっと違うイメージで作れるでしょうに、そうせずに敢えて似せてるとしか思えない物を拝見しました。

それを恥ずかしげも無く発表できる感覚が私には分かりません。

どこか麻痺してませんか?


万華鏡作家としての経歴に傷が付くのでは?と心配しております。どうか周りの方が指摘してあげて欲しいと願います。


モラルのある業界であって欲しいものです。

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2020 幻 について その2

偏光のやり直しには、もう一つの伏線があります。


今年の秋に仙台万華鏡美術館で予定されている四人展。


赤津さん 佐藤さん 細井さん と私の四人展なのですが、折角ならばコラボもありかと、随分前から話し合ってきました。


やっつけ仕事のコラボはやりたくないという事で、合宿までして打ち合わせ。


佐藤さんとはコラボした事があるので、いいのですが、細井さんと赤津さんの繊細な世界に、どう合わせられるのか?

今までのやり方だと、世界観をぶち壊すことにしかならないので、様々なアイデアの試作をしてみたのですが全滅。


そんな流れで、偏光の可能性を探ることになったのです。


まぁ光の入れ方からして、違いますし、結局私は透過光にするしかないとなって、柔らかな色、上品な変化を探る事にしたのですが、なんだかんだ、サイケな方面に向かってしまったという訳です。


しかし、そのお陰で偏光の違う使い方も覚えて、可能性は広がったとはいえます。


コラボは時間が掛かるので、秋までに何とかなりそうな気はしませんが、展示会自体は行われる予定です。


私の信頼している御三方との展示会。

こちらもどうぞ宜しくお願いします。

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2020 幻 について

今年こそ、本格的に仕事を再開させると

年始の度に、誓いを立ててきたのですが

ここ数年、実行される事はありませんでした。


子供が生まれてから、生活リズムが変わり、優先順位もスッカリ変わり、万華鏡作りは生活するための手段となっていました。

それを、ガラッと変える事は、なかなか出来なかったのです。


今年の決意は本物で、

「初心にかえり、思った事を直ぐに実行する年」

としました。


決めた瞬間、おとそをヤメて、ビールを飲んでやりました。

これが美味かった。


初心にかえるということで、偏光も一からやり直す事にしました。

一度、今までやってきた事を忘れて、まっさらな気持ちで偏光に向かう事にしたのです。


するとどうでしょう。楽しくて楽しくて。


いままで、勝手に手が動いて出来てしまう万華鏡が、

自分の選択、考え、行動で全然変わる!

色んな可能性に心躍りました。

正に、初心に帰れた瞬間です。


これが、2020  幻の始まりです。


どうして、このネーミングなのか、お教えしましょう。


今年は、偏光の研究をする年として、ある程度のレベルになったら、製品とすることにしました。

つまり、今年限定の試作品であります。

これを繰り返すとどうなるでしょう?

偏光の研究は、いくつかに枝分かれし、さらに細分化され、それぞれに製品化されては次第に淘汰されます。


来年には、何種類かが新作として残るでしょうが、殆どの種類は消えるでしょう。

つまり、本当の意味で幻となってしまうのです。

これも、一期一会。

今しか見れない万華鏡かもしれないのです。

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運良く来年に残ったとしても、価格設定は変えざるを得ないのです。これも今だけ

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決して、偏光について一考

IKKO?  

まぼろし〜!

ではないのです。


<重要>個展での販売方法につきまして。

前々回、よもやま話 その15 からの流れを受けて、今回の個展では初めての売り方をしてみたいと思っています。


お店で安心してお買い上げ頂けるよう、折角定着している販売価格ですが、

展示会中、個展会場となるギャラリーに限り、自ら崩してみます。


1本1本自分の評価で価格付けしてみようと考えているのです。

陶芸家が、焼け方を見て価格を決めるような感覚です。

具体的には、2020幻タイプであれば、通常

¥15000+TAX  =¥16500となっておりますが、目安として¥10000〜¥20000+TAXにしてみます。


それでも多分¥14000〜¥16000+TAXの価格帯が多くなると思われますが、中にはお宝もあるという感じ。

そのお宝が、¥10000の物なのか?¥20000の物なのか?は、お客様の判断にお任せ致します。


私と価値観や見方がちょっと違うという方には、最適な場になるのではないでしょうか。


また、個展中は自ら直接販売致します関係で、

現金取引ですと大変助かります。

時代に逆行しているようで申し訳ありませんが、お詫びの気持ちを込めまして、現金にてお支払いのお客様には、消費税は頂きません。


わかりづらく身勝手な売り方で、ご迷惑をお掛け致しますが、

私の万華鏡につきましては、そのようなルールで臨みたいと思います。


何卒ご理解の上、お越し下さいませ。


尚、二人展期間 ゲストの方もご自身で直接販売していただきます。中にはキャッシュレス決済も出来ます!という方もいらっしゃいます。

どうぞ、作家毎のルールでお買い上げ下さいます様、お願いいたします。

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繰り返しになりますが、通常価格と異なる事、現金購入で消費税無しは、私の万華鏡の販売ルールとなります。

作家により、販売ルールは異なりますので、ご注意下さいませ。




万華鏡よもやま話 その16

前回、どうしてネットショップで買うのですか?というような事を書きましたが、遠方にお住まいで、近くに専門店が無いという方が、致し方なくというケースも多いのだろうとも思います。申し訳ありません。


また、作家やショップもネットショップしやすいように動いてきた事も事実です。


ある程度分かりやすくシリーズ化し、価格を統一して、品質も均一に出来るよう努力して参りましたし、写真や動画で作品が伝わる努力もしてきたでしょう。


当初は、万華鏡をネットで?

それは難しいでしょう〜(笑)

みたいな感じでしたが、次第に時代が変わっていたんですね。


そんなお陰もあって、今回のコロナ禍でも最悪の事態を免れているのですから、感謝しなければならない面も当然あります。


しかし、やはり作り手の正直な気持ちでは、直接手に取る機会が、もしあるのでしたら、そちらで気に入った物をお買い上げ頂くのが一番だと考えています。


ショップや作家も、直接販売できる機会を作る努力が必要なのかもしれませんね。

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万華鏡よもやま話 その15

万華鏡好きの皆様、万華鏡はどちらで購入されますか?


アンケートをとるまでも無く、どうやらネットショッピングで購入される方が増えているように感じているのですが、違いますでしょうか?


万華鏡を実際に見ないで買うなんて、本当に勇気があるなーと思います。

逆に言えば、それ程の思い入れも無いのでしょうか。


万華鏡は、1本1本違いますよ。


でも、万華鏡って同じ模様が出ないんだから、同じって思ってもいいんじゃ?っていう方もいらっしゃいます。


でもその理屈って、自分のお気に入りアイドルを選ぼうとする時に、人って同じ表情って無いよね。だから誰でもいいや!

って理屈と一緒です。


そんな事言われたら、作家は何の為に努力してるのか、分からなくなっちゃう。


同じように作っても、似た具材だとしたも、やっぱり個性があって、1本1本違うんですね。


私の場合正直に言えば、イマイチだけど、まぁいっかというものから、これ凄くいいな!手元に置いておこうかな?って物まであります。


私は意地悪だから、

「どれでもいいから1つ下さい!」

って言われたら、

この人は思い入れが無いんだろうと判断して、迷わずイマイチのを渡すと思います。


そんな訳で、作り手としては、実際に見比べて頂いて、これだ!って思える物を購入して欲しい、そして末長く楽しんでいただきたいと常に願っています。

そう考えるからこそ、より良い万華鏡にしようと努力できるのです。

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