細野朝士の万華鏡よもやま話

ときどき書きます

誤解

先日は、万華鏡関連の方と沢山お話しして、楽しい時間を過ごしましたー


色々と感じた事があって、何を書こうかなー?なんて考えると話題があり過ぎて難しいのですが、一つ何となく誤解されてるのかなぁ?と感じる事がありましたので、少し書いてみます。


それは万華鏡のミラー組みにとても厳しくて、それを指摘して喜んでる嫌な奴、そんな印象に私はなっちゃってるんだろうなぁという事。


まぁ確かに細かくは見ます。自分で作る人ならどうしても自然と見てしまうのではないかな?とも思うのですが、そういう基本的な、正しい程良い分野って見るのにそんなに時間は掛かりません。いつも仕事でしている事ですから。

只、ズレてるからって馬鹿にするような気持ちはないです。もうちょっとこうすれば……こっちのここをこうすると良いというのが多いなぁ

とかそんな感想は自然に抱きますが、自分からはよう言わんです。

感想を求められれば、正直に言うようにはしています。ミラーがズレてるより合っている方がいいのは確かだと思っています。


でも万華鏡の良し悪しや好き嫌いに、ミラー組の精度がどれ程影響するだろう?と考えると、圧倒的にそれ以外の要素の方が大きいと考えていますし、いつもそれ以外の事ばかり考えています。私の場合外観は決めてしまっているのですから、いつも同じような事ばかり考えて研究しているわけです。


長いことこの仕事をしていますから、ミラー組みなんて簡単で、チャチャっと作るのだろうと思われているかもしれませんが、決してそんな事はありません。

調子が良ければ、短時間に精度良く作れる事もありますが、多くは苦しみながら、嫌になって万華鏡作りを辞めた方がいいんじゃないか?と思う事もしばしばあります。


キチンと組む事の難しさもよく解っているつもりです。

理想を高く持ち過ぎて、時間を掛け過ぎてしまったり、沢山のミラーを捨ててしまうような状況は私は良いと思いません。


万華鏡を作る上で避けて通れぬミラー組み。常に程良いところに理想を持ちつつ、自分の世界観の表現を探るのが大切なのかな?と考えています。






落とし穴

スッカリ間があいてしまいました。

ブログも撮影も中休止してしまい、制作に専念しているように見せかけて、制作も牛歩状態。

しかし、研究の成果あって、自分の狙いが定まってきたように感じます。


最近の反省としまして、変化が多い方がいい筈だと思い込むんじゃないよ!という事。

これ、私がハマりやすい落とし穴です。

客観視し過ぎるからなのでしょうか?

二つの万華鏡、どっちがいいかな?と考えた時、自分の好みはコッチだけど多くの人はアッチが好みなんじゃなかろうか?そんな発想がつい顔を覗かせるのです。その理由は大抵変化の幅が広いからという単純な理屈だったりします。

そんな自分の中にある商売上手っぷりに気付かせてくれたのは娘でした。


最近万華鏡の研究に娘を巻き込んでおりまして、仕組みを何とか理解したところで、そろそろ自分で好きに作ってみるか?と提案してみたのです。

アドバイスとしては、キッチリ狙って作れよと伝えました。

まぁ色々試して時間を掛ける掛ける

それじゃ仕事にならんぞと心配する親の気持ちなど我関せず、たっぷり時間を掛けて納得のオブジェクトケースを完成させました。


同じ仕組みで同じような狙いで作っているのに私の物とは確かに違う。変化は少なめだけど、ありきたりの変化が無くて、魅力が凝縮されているのです。そう、コレがいいところなんだよなー


何でこうしたの?と聞いたら、だってキッチリ狙えって言ったじゃん!と


そうまさにその通り。


自分はどちらかというと?マニアックな人間だと思うので、どこかで一般受けする方向を意識してしまう傾向がありましたが、これからはもっと自分本位に、自分の美を追求するという事を信条に進化していこうと誓ったのであります。

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研究

トンネルを抜けると雪国だったりすると、小説になりそうですが、トンネルを抜けたと思ったらまたトンネルなんて事もありますね。


前回スランプで……なんて書いたのに、またスランプかいな?

それとも少し違うようです。夜中に一仕事と思っていたクセにブログ書いて誤魔化そうとしている自分を戒めてみただけであります。


このところ、少しでも理想に近付けたいと研究しているのですが、私の場合成功例を作ってしまうというのが一つの近道だったりします。


色んなアイデアで少しずつ違うオブジェクトを作りつつ、少しずつ違った魔法をかけてみたりして。

でも大抵は、狙っていた理想とは違う答えを導き出したりしてしまうのです。

それは、オブジェクトに対して万華鏡として面白いと思う現実が、理想とは少しズレてしまっているからで、早い話が失敗です。

それでも、狙いに対しての失敗というだけで、万華鏡としては幾つもの成功を導き出したりしているのです。


成功例が出来ると、直ぐに仕上げたくなってしまうものですが、研究員としてはそこで工場にストップをかけまして、分析する事になります。どのような理屈で成功を導き出せたのか?を解明出来れば再現性も上がるし、理解が深まれば研究が更に進む事にもなります。


そうなれば、狙ってより良いオブジェクトを作る事が出来るという事になるのです。


試しに作っていたオブジェクトが、狙って作れるようになる。これが研究成果であります。


アレ?長々と書いていますが、伝わっているのかな?それとも当たり前じゃんの事なのかな?

自信が無くなってきました。


ミラー組みに関しては答えが一つなので、もっとずーっと単純なのですが、早い段階で成功を引き込むという考え方は同じで、分かりやすいところでは、真っ直ぐに切れてないミラーをいくら頑張って合わせても成功は無い訳で、何がどうなっていれば成功するのか?を理解して、出来るだけ早いタイミングで見通しがつくと無駄が無いように思います。

現実問題、当初ダメ元で進めながらソコソコにまとめられたり、逆に期待していたように組めなかったなんて事もある訳ですが、そういう微妙な問題も早い段階で気付ければ早期改善できますね。こういう早く気付くという事が研究の成果であり経験値なのかな?と感じたりします。


それを極めれば、朝の目覚めの良し悪しで、成功に導けるか?が分かると思います。


今の目覚めはイマイチなので、もう一眠りしますか

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スランプ

思えば2月に入っております。


年始から、幾つかのお話を頂き、良いスタートが切れているように思うのですが、実はスランプです。


こういう万華鏡が作りたい!

勿論そういう気持ちは常にあるし、アレもコレもやらなきゃいけない事があるのも分かっているのですが、アレもコレもやらないような日が続いてしまっています。


夜には、アレもコレも出来なかった理由を探してたりしています。


だからといって何もしていない訳では決して無いのですが……


いつからだろう?

子供が濃厚接触者扱い?という何とも微妙な話で長期休暇となってしまった頃からかもしれません。


あんなに気持ちと生活のリズムがピタリと合った年始を迎えていたのに

本当に困った話です。


自由な生活と言えば聞こえはいいですが、私のように、殆どのことを自分の気持ちで決定できるというのは諸刃の剣で、実は結構キツイ事もあるのです。




何でブログにこんな事を書いているかというと、書く事で自分を戒め、転機にしようとしているように映るでしょうが、それってホントかな?


多分実は、スランプから抜ける見通しが立っているから書けているようにも思うのです。


今までの緊急事態宣言の発令と少し似ているのかな?


それ自体に効果があったかのように見えても、やらなくても結局同じような結果となっていたような気が致します。


ですから、この記事は今までスランプだったよという報告と、これから頑張れそうですよーという予感をお伝えするくらいの意味合いのように感じます。


悪しからず

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万華鏡遊び

あのね

平安時代にね、帝に献上された万華鏡があったんだって、どんな万華鏡かな?


私が作った嘘小噺クイズです。


その時代にどんなガラスがあったか知りませんが、そのイメージに一番近いのは、Aカツさんの華鼓だと思います。


あんなに小さなボディーに日本的な万華鏡の美しさが凝縮されている。


こんな万華鏡を作ってしまったら、他にどう作るのか?悩ましいように思うのですが、赤津さんは全く違う切り口で、遊ばし遊ばすのです。


松屋銀座での赤津さんの作品展は2/8まで、

万華鏡の原点をどうぞ覗きにいらして下さい。

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万華鏡とは?その3

子供のオモチャからの脱却を願うという気持ちは私にもよく分かります。

個人的には、大人のオモチャでもいいのですが

これでは、万華鏡というネーミングや形状も相まって誤解されて過ぎてしまいますから


大人の嗜好品

こんな言葉が私にはしっくりときます。


例えば、パイプとか

そんなに拘らなくてもいいのかもしれないけれど、折角ならばこだわりの物を愛用したい。

特別な時間に必要なアイテム。


違いの分かる人だけに、こっそり自慢したい。


そういうジャンルには、なりつつあるようにも思います。

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万華鏡とは?その2

万華鏡はどんなジャンルに属するものなのか?

というような疑問を持つ事もあります。


芸術?アート?工芸?クラフト?ホビー?


万華鏡界以外の繋がりの中では、どうも違和感を感じてしまったりします。


私は作り始めの頃、よくアートイベントやクラフトイベントに参加しましたが、どこでも少し浮いていて、そういう事をキッカケに面白がって貰えていたように感じます。

木、陶、ガラス、金属、革、などと素材の良さをシンプルに活かす仕事をされる作家さんに混じって、その他 万華鏡となるしか無いですから。


販売では、特に出品者さんが購入してくれるという事が多くありましたので、伝説になっているような、お客さんよりも作家さんの方が多い大失敗イベントでも、そこそこの売り上げだった記憶があります。


そもそも子供のオモチャとして広く認知されている万華鏡ですから、作家が出てきて本気で作るような事は、何だか面白過ぎるのかもしれません。

存在が近い物ではオルゴールがありますが、オモチャという感覚よりは、工芸品か、装置?機械的なイメージですから、万華鏡の地位向上というのは、マイナスからのスタートといってもいいと思います。


万華鏡のイメージを良くしたい。


万華鏡なのに何万円??高いなぁ!そういう状態から脱却したいという気持ちも勿論ありますが、そこが面白いというような気もします。

本当に気に入った人だけが清水の舞台に上る事を考え始め、ゆっくりと足を進めて、確信し、選び、えい!と飛び降りる。

そして、家に持ち帰り愛でても愛でても物足りない程の方は、バンジージャンプの如く飛び降りたくて集まって下さる。

その頃にはきっと、飛び降りるというよりは、山に登るような感覚かもしれません。


お金持ちが物珍しさで競うように買っていくような万華鏡ブームよりは健全ですし、長期的に見て良いように感じます。


アメリカでの万華鏡ブームがそのままいきなり日本にやってきたからこそのギャップなのでしょう。

もしかしたら、万華鏡のジャンルとして、今一番しっくりくるのは、「手作り品」なのかもしれません。手作り万華鏡って言葉はとてもしっくりきます。

そういうステップを踏んで、徐々に子供のオモチャとは違う万華鏡があるんだという認知が徐々に広まるとイメージも違うのかもしれません。


要はそのような価格になる妥当性がどれほどあるのか?という事を理解して頂くと話が早いのでしょうか。

仕組みを何となくでも理解して貰って、いくつもの素材や部品を組み立てる複合的で装置的な造形物である事。ちょっと大袈裟ですが

大量生産されるような部材を使う部分が限られる事、これは大量に作る事を前提にしていない作家の場合は特にそうですね。

また、それぞれに正確さや美が求められるので、気を抜けない作業であり、時間が掛かるというか、いくら時間を掛けてでも、表現したい世界があるのだという事。 


ですから、ある程度の値段になってしまう事は最低限理解して頂いて、その上で、高い安いはその成果である、作り上げる世界観で評価されるべきなのでしょうね。

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万華鏡とは?

あなたにとって万華鏡とは何ですか?なんて質問されたら


以前の私なら、仕事の成果品です!なんて即答して、ガッカリされてしまうという流れが好みだった?ように思います。


そこに、愛情が無かった訳では決して無いのですが、万華鏡が仕事だという現実が面白いんじゃ無かろうか?とそう感じて欲しい自分が勝っていたように思います。



今なら何て答えるのでしょう?


仕事の成果品というのは、紛れもない事実で揺るぎない物ですが、じゃ金の為に万華鏡を作ってるのか?と問われれば確かにYESなんですけれど、売れさえすればいいと思ってるのか?と問われれば、完全にNO!なんですよね。


コレって当たり前なのでしょうか?矛盾してるように映るのでしょうか?


基本的に私は天邪鬼なんだと思います。

望まれている回答をする事が苦手で、どうも期待を裏切りたくなってしまう自分がおります。


こういう文章を書いていても、それは同じ感覚で、通常の綺麗な流れのようにはいかず、言葉遊びや感覚遊びをしながら書きすすめつつ、何かしら合点のいく解答を得たり、自分の頭を整理したりするような感じで、それが自分にとっての小さな発見だったりするのです。

これは、アイデアやデザインを考える行為と良く似ています。


そして、私の万華鏡作りもよく似ているなぁと思うのです。

自分の発見した、予想を裏切るような面白い現象を、万華鏡という物で表現している。そういう装置作りをしているようにも感じるのです。


どんな装置かといえば、今までは刺激を与えるような傾向が強かったですが、これからは癒しの方面も探っていきたいと思っております。


勿論、何にしても自分なりの美意識が常に決定する訳ですが、もしかしたら今回書いたような、予想を裏切る感覚や、自分の発見≒オリジナリティ?自己流?という物が自分の美意識の中心にあるのかもしれないとさえ思えるのです。

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これからの活動

2021年も終わろうとしています。

この2年、コロナ禍と重なるように、偏光の研究を重ね、幻というシリーズで試作を重ねて参りました。真剣勝負の繰り返し。


その甲斐あって、万華鏡に対する愛情も深まり、万華鏡として一層魅力のある物を作り出す事が出来ているように感じ、嬉しく思います。


今年の終盤に、高林さんの工房での展示や、地元での個展という直接販売の機会がありまして、お客様の反応を直る限り、私の挑戦は間違ってないなと実感できた事は大きな収穫でした。


20年以上続けてきた作り方を手放した訳ですが、いろいろとありまして、同じように続いてきた万華鏡の専門店との関わりも、希薄になりつつあるように思います。


この状況は、25年ほど前の作り初めの頃とよく似ています。

不安と、ワクワクが同居して、自分の万華鏡に対する自信だけはある感じ。


もう一度スタートラインに立って、動き出したいと思っています。


個展の後、知人から急に万華鏡が入り用になったという事で伺いました。

大体、私の作品を見て下さっている方ならば、先にイメージがあります。

どういう種類?と聞いて、あ!これこれ!となれば、じゃその種類出すよーと話は早い。

私が覗き方や選び方を説明出来るのもいいなーと思いました。


また、個展でお求め下さった方から、友達に自慢してたら、欲しいって子が沢山いるので、またすぐ個展して下さい。

そういう嬉しいお話が幾つもあるのです。


昨年でしたら、あまり頻繁に個展をしてたら飽きられるし、有り難みが無いでしょ?

来年きっとありますよーなんて、はぐらかしていましたが、今年は変化の年


これからの動き方として、今考えている事を書いてみます。


いっそ、仲間内で集まって貰って、ワイワイしながら、万華鏡直販なんて良いのかな?と思っています。


今は、個展にいらして下さった方の地域からと思っていますが、コレが軌道に乗れば、遠方に電車移動や旅しながら販売なんて……

少し夢が膨らみます。


後は、高林さんのところで関わらせて貰ったように工房展など、作家同士で企画するようなイベントに参加していきたいと感じています。

真剣な意見交換や、真剣勝負は作家にとって、良い刺激になる筈だと思うのです。


この業界がいい形で存続する為には、万華鏡のレベルアップ、イメージアップ、作家の地位の向上が必須だと私は思います。


日常生活の中で万華鏡が、さり気なくも大切な役割を果たす。

そんな世の中を目指したいです。


今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

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特別な個展を終えて

三日間だけの地元の個展は大盛況でした。

お楽しみ頂けたでしょうか?


会場におりました私の感想と致しましては一言

最高でした。


SNSの方で、様子などは書かせて頂きました。


これだけで、充分な訳ですが、色々と分析して考えを巡らす癖がありますもので、ブログの方では、そちらをメインに書いてみようかな?と思います。 


個展として喜ばしかった事は、平日の初日が一番売り上げが良かった事です。

購入予定のお客様が、初日に多く来て下さったのだろうと推測します。

これは、作家としては大変嬉しい事です。

三回目にして、個展らしい形になりました。



今回、大盛況という形になりましたのは、強力な協力者のお陰というのは、紛れも無い事実だろうと思います。

数名の

お客様という枠には収まらない

助っ人?もう感覚としたら、主催者側の方々が強力に後押しして下さっているのです。


この異空間体験は、あなたにもきっと楽しいだろうと、行かなきゃ損だよと、本心から勧めて下さっているのだろうと思います。


私は、そこまで自信過剰な事は決して言えません……


主催者側と書きましたのは、私達と同じ楽しみ方、つまり楽しんでいる人を見て、満たされる域に達しておられるからなのです。

本当に心強い方々。


この主催者側の方の輪が広がれば、鼠算的に盛り上がりを見せるのでしょう。

今後も順調にそのような形になるかどうか?は、会場でどれだけ何を感じて頂いたか?

後は、私の万華鏡の力を信じるしかありません。


最後に、反省点。

残念だった事は、遠方より電車やバスで来られた方や、いわゆる万華鏡ファンの方、地元の一般的な町民の方。

こういう方々のご来場は、殆ど無かったように思います。


コレは全部私の力不足という他ありません。

逆に言えば、今後の可能性とも言えます。


もっと精進してまいります。

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個展裏話2

Mirror Cruiseって、このところ屋号みたいな感じで使っていますが、これは何なのでしょう?


実は二年ほど前の、初めての地元の個展の最終日、いやその後に改めてDream Blueに飲みに行った時の話。

細野の万華鏡ってのは、普通の万華鏡じゃ無いだろう?という話になっていました。

日本で万華鏡っていうと、子供のオモチャを連想してしまいますから、ちょっとピンとこない。


もう新しいジャンルというつもりになって、細野の万華鏡に相応しい名称を作ったらいいんじゃないか?という流れとなり、一緒に飲んでいた三人で、アイデアを出し合いました。


真面目なアイデアから、〇〇棒とか△△穴などといった下らない案も出る中、万華鏡というネーミングセンスはなかなかだなーという話になり、その日は宿題として持ち帰りました。


こういう、真剣な言葉遊び、感覚遊びというのは、私も嫌いでは無いのですが、オーナーの佐々木さんは大好物という印象。終始真剣な顔付きなのです。


後日、真面目に宿題をこなし、名回答を導き出した佐々木さんは、とっておきのネームを、飲みながら殴り書きしたメモと共に熱く語ってくれました。

それが「Mirror Cruise」


人々の夢や希望を乗せて

海をゆっくりと進む船旅は

様々な出会いや発見、驚きに満ちて、

時には大切な思い出と結びつき郷愁を誘います。

鏡を使った奇跡の船旅。


海面が鏡のように反射する

静かな夜に

ラクルな体験を


ミラークルーズ

それは、心の旅

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くるくる回しながら、見るんだよ

見ろーくるくる

見ろークル's

ミラークルーズ


メモにやたら くるくるくるくるくる書いてある。きっと酔いも回っていたのでしょう。



個展裏話

本日、アートラッシュ企画展用の万華鏡を仕上げまして、いよいよクライマックスの個展に全集中という流れとなりました。


コロナもいい感じで収まって、千葉に小旅行してもいいかな?なんて思ってくれる方、いらっしゃいませんでしょうか??


昨年の幻は強い色と多彩な変化を目指す方向でしたが、

今年、その方向は進めつつ、Dタイプを作ったり、サークルミラーやコラボを進めながら滲み効果を研究したり、今回淡い方向も探りました。

先日、全作品をチェックしましたが、それぞれにレベルアップしていて、この中から選ぶのは自分でもなかなか難しいなーというラインナップ。そのようなタイミングで個展を迎えられる事は嬉しい限りです。


地元の個展。何が違うか?というと、会場が凄いです。まず辿り着くのが大変というのは置いておいて、空間自体が異空間。

佐々木雅人さんのギャラリー&バー&生活空間


仲の良い作家さんが

スミマセンが今年は個展に行けないです

Dream Blueが凄く好きで、凄く行きたいけど、どうしても行けない。

と言うので訳を聞くと、影響を受け過ぎるから、というような話でした。


オリジナリティを大切にしたい真面目で純粋なアーチストにとって、影響を受け過ぎて、無意識の部分にまで侵食するような作品というのは怖い。

何となく解ります。

無意識のうちに意識してしまう、そんな自分が許せなくなるのが怖い?

頑張りたいけど、そこに至ってない自分を責めるのが怖い?

簡単に言えば、飲まれる?喰われる?のが怖いのか??


私には何となくそういう感情がありました。

オーナーの佐々木さんの存在、Dream Blueの噂を聞いてから、ずーっと気にはしていましたが、訪れるまで10年掛かりました。


私にとっても、そういう場所です。

来れないと言った作家さんは、昨年会場で撮った写真も見れていないのだそう。


そんな話が面白く、とても嬉しい気持ちで聞きました。


何の事やら?な話になっているかもしれませんが、そういう大切な場所で開催する特別な個展です。

お待ちしております。

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エイコーンズを終えて その2

今回私は、直接DMなどは出さずSNS発信に徹しました。気が回らなかったからなのか、自分の個展が近いスケジュールになってしまったからか分かりませんが、何となくそう決めていました。


予想以上に、集客の面でお力になれなかったという反省もある訳ですが、これで良かったのかも とも思います。


今回、第一回は分かりやすく高林さんの初めての工房展。それに相応しい形になりました。

目出度い!愛でたい!そういう雰囲気に包まれていました。


今後、高林さんはこのWEEKEND ACONSを続けてくれると思うのですが、多分会を重ねる毎に、お客様の層、メンバーも変わりながら進化を続ける工房展になるのだろうという予感があります。


何せ、作家から見て理想的な催しだと思います。私にとっての地元での個展と同じく自由に考え、結果進化させて貰える。

最低限、この催しや万華鏡に対する愛情、思い入れが必須なのは言うまでもありませんし、

自由と言っても、方向性の違う事は初めから終わりまでNGなのでしょう。企画の意味をよく理解した上での、より良くしたい願望。それがズレて無ければ大抵実現できると言う自由です。

信頼関係を元に、正直に意見交換ができる事でより深い信頼に繋がる。


こういう信頼の輪が全国に繋がれば、私の仕事環境は劇的に変わり、もっと楽しい万華鏡人生になるなーと

そんな理想を思い描いてしまいました。

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エイコーンズを終えて

お越し頂いた皆様、高林ヘルパーズの皆様のお陰で大変良い企画となりました。

心から感謝申し上げます。


今回は記念すべき第1回目

高林さんのお知り合いが次々と見えて、そんな嬉しそうな高林さんを見るのも嬉しいという工房展ならではの光景。やって良かったなー大成功だったなーと思います。


万華鏡愛に溢れた方々も来て下さり、よ〜く見て頂けましたね。


そして、私もよ〜く見ました。

購入しようという目で見ると、普段とは全く違う見方になりますね。より厳しくなりますし、良し悪しだけでは無い、何というか愛情?愛着を感じるか?自分らしいか?とにかく、しっくりくるかどうか?そんな基準も生まれてくるように思います。


あ、私は普通では無いのかもしれません。

私は、選ぶという行為がどうも好きらしく、長い時間かけて楽しもうとする節があります。

自分がどんな基準で何を選ぶのか?そういう事に異様に興味があるのです。自分探しの旅をいまだに楽しんでいるのでしょう。


まぁ兎にも角にも、真剣に万華鏡を見ていく中で、今までお客さんが掛けて下さった言葉の意味などが理解できたりして、そういう事も楽しかったりするのです。


今回の私の発見は、ミラー組みの優先順位です。大きく分けて

角度の正確さ

隙間や傷、埃など無い繋ぎ目の綺麗さ

という二つの要素があると思いますが、私は角度を重視する性分だという事を再確認しました。

勿論、両方大切な事で、誰でも両方考えながら組む訳ですが、私は綺麗さを多少犠牲にしても、角度を守りたい。そんな性分です。


見回してみて、私と同じ感覚の人はいるのかな?と思うと、割と少ないのかも知れないな?と思いました。


違っていたら申し訳ありません。

私と同じ感覚なのでは?と思う方で思いついたのは、中村明功さんとチャイハナ工房さん。

ちょうど昨日やり取りがありましたので、そんな事を考えたりしておりました。


話が脱線してしまいましたね。

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エーコーンズ一日目を終えて

坂は想像したよりも急でしたね。


お越し頂いた皆様、ありがとうございます。

このブログを見て来ましたーという方もいらっしゃいましたので、気を良くして

こちら、忘れずに続けていきたいと思います。


まだお越し頂いて無い方、今日が最終日ですのでどうぞお忘れなく。

急坂への備えもお忘れなく。


お客様の前では、なかなか正直な話ができないから、2日目開始前、このタイミングが反省会、意見交換のタイミングだなーと思います。


こういう時間が、この三人が一緒に展示を行う意味だろうとも思っています。

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