細野朝士の万華鏡よもやま話

ときどき書きます

万華鏡よもやま話 その12

時々、万華鏡界にもアントン・イーゴのような辛口評論家が必要なのでは?と思うことがあります。

万華鏡を愛していて、美しい万華鏡しか覗くことが出来ないのだという方。


この業界は、万華鏡好きで、優しい方々が多いから、良い所だけを見ようとする傾向があるように感じています。

褒める以外の意見を言うこと、ましてや批判する事などタブーのような雰囲気があるように感じるのは私だけでしょうか?

万華鏡=綺麗な物で、人を幸せにするものであって欲しい。

一緒に作って、褒め合って笑顔になればいいじゃない。

作り手の感性こそが大切で、何でも自由でしょう。

結局、自分が気付いて変わるしかないのだから…


なるほど、何となく分かるような気もします。


きっと、私の性格が悪いだけなのでしょう。



お客さんが万華鏡体験で自分で作った万華鏡は、それは特別なもので、その体験含めて人生の宝物になって欲しい。そういう気持ちは私にも分かります。


でも、それと作家が作った物が同じレベルではまずいのかな?とも思います。


同じ素材で同じ作り方で、難しい所はある程度手伝ってあげて、

さあ、作家はそれでも別格の万華鏡が作れるでしょうか?

普通の万華鏡を作ったことない私は、正直自信がありません。


でも、できる自分でありたいと思います。


話が逸れておりますが、やはり批判をするには、それなりの信頼関係が必要なのだとも思います。


そうじゃないと

「貴方作るの下手ですね。」

「あなたのこそ下品だわ!」


単なる悪口大会になっちゃう。でも何だか楽しそうな気がするのは私だけかな…

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