細野朝士の万華鏡よもやま話

ときどき書きます

万華鏡ブーム

ブームというのは本当に怖いもので、波のように押し寄せ、去ると一気に過去の物となって人気が無くなってしまいますから、まるで全て食い尽くすバッタの大群のようなモノだと感じています。


万華鏡ブームという程で無くとも、ほどほどの波は今まで何度か経験しました。

万華鏡というだけで飛ぶ様に売れたような時期、色んな業者がこぞって素敵でいい加減な万華鏡を作っていたように記憶しています。日本はまだ作家も少なかったですから、メインはアメリカの作家さんで大きな波と感じられる程ではなかったと思われます。

その後、マスメディアでの紹介などのタイミングで小さな波は何度か訪れたように思いますが、大きな波は無いと記憶しています。

ですから未だに、千代紙でない万華鏡は初めて見ましたーという反応があったりするのですね。

ブームにならないのはイイ事だ。

そう思ってはいるのですが、もう少し積極的に受け入れられるというか、万華鏡好きな人の層が厚く大きくなってもいいように思うのも正直な感想です。

どうもマニアの世界でありつつ、イマイチ深みのないようなそんなイメージを持たれているような気がするのは気のせいでしょうか?

マニアックなら深く

ライトならもっと広く

そもそも鏡の反射で、被写体が繰り返し増えるという仕組みの万華鏡。ただ増えて綺麗でしょ的な物は、その仕組みに甘え過ぎでしょ。

どのように魅力を引き出すか?というのが今後の努力目標かな?と、作り手として感じています。

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