細野朝士の万華鏡よもやま話

ときどき書きます

透過光と反射光

この度私がどうしてこんなに喜んでいるのか?

自分なりに整理してみますと、偏光万華鏡の弱みが一つ無くなったからなのだと思います。

 

偏光は色んな色が出る楽しい仕組みですが、色が繊細なのです。透過光のみを使うのですからある程度仕方がないのですが……

例えばビーズで透過光の万華鏡を作ったとしましょう。強い色を出したいと思えば強い色のビーズを入れればいいんじゃ?と思われるでしょうが、そうすると透過しづらくなって、暗くなってしまいます。

通常、物を見るときには反射光で見ている訳で、透過光では全く違うニュアンスとなってしまうのです。

 

偏光というのは更に厄介で、私が万華鏡を見てもらう時に、間接光だと綺麗ですよというのは、直接光源に向けると色が飛んでしまう為なのです。

そんな訳で透過光の万華鏡なのに、間接光を透過させるという、なんとも微妙な説明となってしまうのです。

 

その点、横から光を入れる反射光の万華鏡は、オブジェクトそのものの色が出せます。

どんなに強い光を当てても、オブジェクトが明るくなるだけ。

そればかりか、影を落として立体感を演出したり、反射させてキラキラ感までお手のものなのですから、私からしたら反則ですよ(笑)

 

そんな訳で、私には反射光の万華鏡に対するコンプレックスがあったのだと思われます。

 

そのうちの一つ、色の強さに対して克服出来たような気がして喜んでいるのです。

 

強い光源に向けていい、逆に強い光に向けないと見えない偏光万華鏡なのです。