細野朝士の万華鏡よもやま話

ときどき書きます

パクリ!

SNSで万華鏡のパクり疑惑の話題が見えまして、反応しようかとも思ったのですが、なかなか難しいと思うに至り、一日悩みましてブログに書いてみようかな?と思った次第です。あくまでも私の私見であります。


と申しましても、いつも更新が遅いですから、スッカリ忘れ去られたブログです。

一日の閲覧1,2件でしょうか。

そう、貴方だけのために書いてみるのです。


概要はPARCO劇場で公開される演劇のポスターにコンセプチュアルに使用されている万華鏡が、ある作家さんの作品によく似ているという事で、作家さんご本人から告発があり、賛同者多数、そっくりだ!パクりだ!クドカンやっちまったなぁ

というような流れなのかな?と見えました。


確かに、色使い、形状、構造に関しては共通部分が多く、参考にした可能性は否定できないなと感じました。

もしそうだったとして、それをどこまで寄せにいっているか?似せようとしているか?

という目で見ると、逆に似せないようにしているかな?という印象さえ持ちました。


それならば、でもちょっと似てますねーくらい書いてもいい訳ですが、それも出来ない理由があります。


私はポスターの万華鏡のモチーフは、下品な物のニュアンスを含んでいると想像します。

万華鏡は、そのネーミングや形状から卑猥な想像力を掻き立ててしまう面がありますね。

この業界にいれば、そんな事百も承知、

今更取り乱す事でもありません。


今回の劇について、詳しくは判りませんが、

・とるに足りない物をとても美しく見せる事

・その人にしか知り得ない世界観や

 そこから受ける感情も様々である事

・覗くという行為や、のめり込みがちなところ

このような、万華鏡の特徴が劇のコンセプトと一致しているため、シンボリックに使用されているのかな?と想像しました。


誰もが知っているような事件をモチーフにして、狂気とパロディを織り交ぜたような作品か?と想像すると至る所に多くの人が共感できるような仕掛けも散りばめられている筈です。


万華鏡もその一つであって、裏の狙いもあるでしょう。つまり下品なモチーフがあるだろうと予測します。

一度そう思うと、もうそのようにしか見えません。

◯見さんの万華鏡との共通点として挙げられる項目は、モチーフありきで考えると、多くは譲る事の出来ない点であり、それで説明がついてしまうのです。


もしそうだとしたら、それが似ている!そっくりだ!パクりだ!ということは、山◯さんの作品がいかに下品か?と言っているに等しくなってしまわないでしょうか?

私にはとてもそんな事はできません。


そのような訳で、何も反応することが出来ないのです。




私が願う今回の落とし所は、万華鏡は本当は綺麗なモノなんだよという事で、公演時に会場付近で山見さんの万華鏡の販売会も同時開催なんてどうなのでしょうか??




少し調べてみたところ、スタッフのコメントで、AVの舞台化したもの、卑猥でふざけた、どれだけ下品な事が出来るか、下ネタ好きな人に観てほしい。

というような言葉が見えました。

私の仮説は当たっていると言って間違い無さそうです。


先方から、そのような卑猥な意図を持って作られた万華鏡でして、と説明されたらどのように返せるでしょうか?


主張すればするほど、ご自身の作品がいかに卑猥なモチーフに似ているか?という話になってしまいそうで、あまり得策で無いように思うのです。


あまり騒ぎ立てないのが、業界のイメージの為にも良いと思います。

先方からしたら、クレーマー集団のとんだ言い掛かりなのかもしれないのですから。