細野朝士の万華鏡よもやま話

ときどき書きます

欲の話

秋ですから食卓に秋刀魚が並ぶ事もありますね。

子供や妻は頭や内臓を好みませんので、私が処理係となってそういう部分から食べたりします。

最後まで白身の部分食べられなかったよなんて事もあったような。

 

子供思いの優しいパパであり、ちょっと可哀想な犠牲者面を装ったりもしますが、実はこの部分が最高に好きでありまして、他人にはゴミであるが私にとっては宝物というような、価値観の違いで得をする事自体が大好物であるのだと思います。

 

こういうのって、今流行りの勿体無い精神にも通じるのかも知れませんが、私からしたら相当に欲深いんじゃなかろうか?と思います。

 

ただ好きな物や部分を食べるだけでは事足りず、それが他人からしたら捨てるような物であって欲しい訳です。

言い換えれば、究極のWINWIN欲とでも申しましょうか。

 

先日はお袋の卒寿の祝いで実家に帰りました。

朝食に秋刀魚を食べたのですが、両親とも頭や内臓が好物なんですね。

共通の価値観というのも、これはこれで嬉しいものですが、私のWINWIN欲は満たされる事はありません。

 

ですから、私は優しい息子を演じまして、誕生日プレゼントとして秋刀魚の頭を母に差し出しました。