細野朝士の万華鏡よもやま話

ときどき書きます

結婚前夜

万華鏡を閉じる時。

やっと完成だーとワクワクしながら出来る時もあるのですが、ちょっと心配してもう一度確認なんて事も多いです。

心配し出したら、心配を取り除く為にかなりの労力が必要となります。

その仕上がりで果たして良いのか?

その決断をするには、その万華鏡を正しく理解しなくてはいけないのです。

一期一会の万華鏡なのですから、全てを理解するなんて到底無理なのですが、それでも傾向としてどのようになりがちなのか?という把握くらいは認識しなければなりません。

パッと見て、良し大丈夫!そんな簡単な話ではないのです。

 

パッと見ていい感じ。

これは一目惚れのような感覚で、その瞬間自分の好みと一致してるという感じでしょうか?

万華鏡も人間と同じように、良いも悪いも表裏一体だったりするケースは少なくない。というか良い悪いなんて、その人の好み、主観でしかないのかもしれません。

全体の中で本質的な部分を理解する事が大切だと思います。

 

まるで結婚前夜のように、本当にこの決断に間違いは無いのだろうか?そんな心配をし出したら切りが無いのかもしれません。

 

ただ、私の好きな万華鏡作家さんは、多分毎度、このようなマリッジブルーを乗り越えて、改善を重ねながら大切に決断してるのではないか?と想像しています。

 

そんな影響も受けて、個展前の焦りがちなタイミングですが、ゆっくりと大切に閉じていきたいと思っています。