細野朝士の万華鏡よもやま話

ときどき書きます

偏光のはなし

太陽光は均一に降り注ぎ、ほぼ白と認識するような光となっています。

普段私がやっている研究はどのような事なのだろう?と考えると、その光をプリズムのように分解し、その色同士重ね合わせて複雑な色を作り出したり、色の組み合わせで、複雑でリズミカルな調子を作り出したりする事なのかな?と思います。


偏光の万華鏡が普通の万華鏡と異なるのは、様々に出る色を全て重ねてしまうと、白になるというところでしょう。


バックを黒や白に固定すれば、特定の色だけ出す事も可能ではありますが…

それでもあまりイイ色は狙えないと思います。


通常の万華鏡のように、青だけ、赤だけの世界で展開する万華鏡を作るには向いていません。


高校に例えるなら、全校で特定の特色を強く押し出す強豪の私立校のようにはいかないのです。


総力でいうと、通常の近隣の公立高という感じでしょうか。それでも、個性を尊重しクラス分けして高めれば、どのクラスも魅力的なクラスとなり、バラエティに富んだ魅力ある学校となります。例えば文化祭でどのクラスを覗いても面白いような、次の教室に行くのが楽しい、全校を見てみないと気が済まない、いや一度では事足りず何周も廻りたいというイメージです。


昨年の偏光の研究で考え出したシステムは、様々な魅力が休む事なく展開していくという考えの元、そのバランス感覚を研ぎ澄ませて、一つの完成に限りなく近付いてきているように感じます。


物足りないシーンを一瞬も作らせないような、常に予想を裏切り続ける欲張りな万華鏡になってきているように思います。


近々公開出来ると思いますので、今年の新作2021幻をどうぞご期待ください。




今年の活動

この記事が100回目という事らしいです。

年の初めの投稿でもあり、

このような節目で、自身を振り返り今後の方針をじっくりと見極めたりします。

そして、このような時期は必ず作れなくなります。

迷いが生じているためです。


いつもの事ですが、迷いの答えが分かっていながら、グルグルと遠回りに回って時間が過ぎます。


やりたい事が幾つも浮かび、それらを忘れられない程頭に焼き付けたりもします。


同時に、健康の事、家のリホームや、車の修理、子供の進路など、今後の不安材料全てごちゃ混ぜにして、グルグルとする時間を作ってしまうのは、私の悪い癖なのかもしれません。

全てが一度に解決する訳なく、一つの事しか進められないのは分かってるし、その答えらしい事も分かっているのに、敢えてそうしてスランプっぽい時間にしてしまいます。


自由な自営の甘えでもあり、厳しい部分でもあります。

その間、そんな自分を責め続けるのですから。


2020年は忘れられない年になりました。

年始に、考えた事をすぐに実行する年と決めて、新作を作り続けました。


コロナ禍という難しい中、充実した一年とする事が出来たのは、変化に対応する心構えや覚悟があったからのような気が致します。


このブログも、映像や編集も、ネットショップらしきものも、今までと違う仕組みの作品作りも、この一年間に始めた物です。


今まで、面倒臭くて逃げてきた事に、割と挑戦できて、それが当たり前になるという経験が自信となり、何とかやっていけるだろうという、いつも通りの緩い未来に向けて歩み出せそうです。


結局2020年は、コロナ禍でやりたかった事の成果もイマイチ掴めずじまいでしたので、2020年は幻だったと考え、もう一年継続して、新しい展開を模索する一年にしたいと思っています。


本年もどうぞ宜しくお願い致します。

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地元での個展を終えて

f:id:ochiyama:20201225172135j:plain地元長柄町での、特別な個展が終わりました。

何が特別なのだろう?よく解らないと思いますので、今更ながら少し説明します。


万華鏡は私にとって商売道具ですから、当然売って儲けなければならないわけです。

しかし、どこかで金などに振り回されたくない自分もいて、金勘定など本当はしたく無いのです。

どのように金から解放されて生きるか?

そういう事も考慮して、天職と考えて始めたこの万華鏡作り。

そういった考え方ごと表現したいと思っているのが、この地元での個展となります。


具体的な事は書きません。

是非お越し頂いて、体感して頂きたいと願っております。


今年はコロナ禍という難しい状況の中、三つの催しに参加しました。


春には、個展と称しながらも、注目している数名の作家さんを日替わりゲストとしてお呼びして、二週間に及び、二人展+意見交換を行いました。

秋には、信頼している作家さんとのコラボ作品に挑戦した、一月以上に及ぶ四人展。

そして、年の瀬の三日間だけの地元の個展。


どれも、とても意味のある、有意義な時間となりました。

こんなに充実した一年を過ごした作家さんは少ないのかもしれません。


お金の事など考えたくないなどと言いながら、三日間だけで、他のイベントと遜色ない売り上げにさせて頂くという、そんなギャップが個人的には大好きです。


これから、もっともっと大きくなる特別な個展だと確信しています。


ご協力頂きました皆様、本当にありがとうございました。




個展会場への道のり完全版

今日は天気が良いので、実際に歩いて間違いがちな所と所要時間を確認しました。


前にも書きましたが、左に駐車場、右にバス停3のある路地を下りていきます。

f:id:ochiyama:20201207161607j:plainこの道を真っ直ぐ行きます。


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f:id:ochiyama:20201213103443j:plain こんな雰囲気のくねくねの暗い下り坂

靴はスニーカーとかじゃないと滑るかもです。


f:id:ochiyama:20201213103536j:plain ここは脇道が現れますが、左の方を進みます。


f:id:ochiyama:20201213103552j:plain 撮影スポットが右に見えます。


f:id:ochiyama:20201213103710j:plain 凡そ五分程で森を抜けて、明るくなります。


f:id:ochiyama:20201213103814j:plain ここも側道が現れますが左のガードレール沿いを進みます。


f:id:ochiyama:20201213104047j:plain この先、今度は上り坂になります。


f:id:ochiyama:20201213104230j:plain f:id:ochiyama:20201213104339j:plain こちらも滑りやすいです。


f:id:ochiyama:20201213104436j:plain 上り終えました。


f:id:ochiyama:20201213104610j:plain ここは、丁字路となり、左に行ってすぐに右に進むと、県道を行く車の音が聞こえてきます。


f:id:ochiyama:20201213104801j:plain ここにも側道が、左の並木道風の道を進みます。


f:id:ochiyama:20201213104916j:plain 直ぐに県道が現れますので、左右を確認し、渡ってそのまま直進です。


f:id:ochiyama:20201213105212j:plain ほら、右に白い建物が現れました。


f:id:ochiyama:20201207113359j:plain 所要時間は、やっぱり20分でした。

ウォーキングとしては、少々物足りないかもしれません。


f:id:ochiyama:20201204093341j:plainこの時刻表の赤丸で囲った時間を目指して、誉田駅に到着するよう、スケジュールを組んで下さい。


帰りはタクシーを呼んで、土気駅に向かって下さい。帰りの時間が近づいたら声掛け合って、同乗出来る方は時間を合わせたり、調整しましょう。

個展の事2

会場にバスと徒歩で行ってみようと考えてらっしゃる貴重な方の為に、案内いたします。


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調べましたら、コロナの影響で送迎便が更に減っていました。あー

これでは帰りは厳しいです。

しかし、行きは使えますです。

誉田駅の南口に来るリソルの森送迎バスに乗る訳ですが、その際3番でお願いします!と告げますと、一番良いバス停で降りられます。

忘れてしまっても、次で必ず止まるだろうホテル書斎前は目と鼻の先ですので問題ありません。

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この道を降りて行くと迷う事なく、無事に辿り着けると思います。

左に駐車場、右に3番のバス停。その間のとても細い、寂しい道を行きます。

ここからは、ほぼ道なりです。

迷ったら、直進に近い方、車でも行けそうな方を選択して下さい。

暫く暗いクネクネの下り坂を下ると、平坦となり、ひらけて田んぼなども現れます。

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そして、ここからは上りです。やはり暗くて細い道です。頑張って上ると県道に出ますが、渡ってさらに直進します。

暫く行くと右に、怪しく青く光る建物が見えます。昼間だったら、白くペイントされた怪しい家が見えます。門にギャラリーと書かれています。

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あーやっと着きました。ヘトヘトです。

30分コースかもしれませんね。

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地図で見ると、ほらこの通りほぼ直進です。

男塾の塾生でもきっと大丈夫です。


住所は、山之郷483-19で調べればOK

帰りは…タクシー呼ぶしかないかもですね。

他にもタクシーの方いるかもですので、相乗り出来るといいのですが。

帰りは土気駅の方が近くて良さそうです。


個展の事1

正式に個展が決定し、告知活動を始めました。

この地元での個展は、特別なものだと思っています。一般的な常識や良識を棚上げして、やってみたいと思ったことを自由にやらせて貰います。

他では自由じゃ無いのかい?と問われれば、かなり自由にやらせて貰っている訳ですが、気持ちの問題でしょうか。

許可をとって自由を手にする訳ではなく、自由にする事こそ大事という大前提がある感じです。

そんな訳で、気の利かない私は、気の利いたことをしようという努力をしないで、自然体でおります。きっとずーっと飲んでます。

そんな感じの緩い個展ですが、楽しめる企画じゃないかな?と思います。


何より、展示空間がスゴイです。アーチスト佐々木雅人さんのギャラリーとなる訳ですが、その非日常空間と私の万華鏡の非日常が相まって、さあ どうなる?って感じです。


遠方からいらっしゃる方は少ないかもしれませんが、一番簡単なのは、最寄駅の外房線土気駅からタクシーで、凡そ15分程度かと思います。


土気駅は千葉から5駅ですから、それほど遠くないと思いませんか?


タクシーはちょっと…という方には、裏技を次回詳しくお知らせします。


言葉で書きますと、一つ出前の誉田駅で降りて、生命の森リゾート?リソルの森?の送迎バスを利用すると割と近くまで来れます。距離にすると2km弱ですから、徒歩で20分程度でしょうか?

運動不足の方にはオススメのコースとなります。但し、バスの本数が少ないですので注意が必要です。


個展の話 マル秘

たった今、個展が仮決定しました。

12月25.26.27日

地元、千葉県長柄町

dream blueにて

一年半ほど前の個展会場、予約席です。


今回は、bar timeのdream blueとして、

夢らしさを大事にしたい気持ちです。


プロモーションビデオを撮影して、特別な個展を演出したいと、今宵は盛り上がったのであります。


表現したいという気持ちは、とても大切なもので、生きている限り続くのだろうと感じた一日でした。



神がかりかがみか

仙台万華鏡美術館での四人展が近づいてまいりました。


皆さん自分の万華鏡なんてあまり作って無いのに、大忙し。


コラボです。

話題はコラボ、コラボ

本当に大変です。


もう1年以上前から話し合ってはいたけれど、コロナ、コロナで、急いでコラボ。


どれだけ大変か

多分想像もつかないと思います。

私で言えば、Aかつさんとのコラボでは

通常の数百倍以上の時間を費やして、オブジェクト部を決定している感じです。

これは決して大袈裟ではなく、何日も検討して見通しがつき、挫折し、再検討を繰り返します。


納得する万華鏡を作りたい。

そして願わくばコラボ相手に気に入られて流石〜なんて言われたいがためなのです。


なんて書いてますが、まだコラボ作品は一本も完成していない。

えらいこっちゃ ですが、私は未来の自分を信じております。

きっと10本近くお持ちできると思います。


私よりも、御三方のコラボ作品は要注目!

真面目に作る方々がどのような解答を出すのか、本当に楽しみです。


初日は四人揃って会場でお迎えいたします。

その日にしか見れない作品もあるように思います。


どうぞ、お忘れなきようお願い致します。




中身が鏡かな?

私の事を単なる万華鏡作家だと思われている方が多いことと思います。

果たしてそうなのでしょうか?

私は生まれつきサウスポーで、左右の識別からして「逆」という意識を強いられながら成長してきました。

逆とは正に鏡です。

ある意味、鏡の中のもう一人の自分と共に成長してきたのかもしれません。

サウスポーあるあるですが、鏡文字なんてお手のもの
左を見ろ!と言われれば、右を意識せざるを得ませんし
信じろ!と言われれば、疑いながら信じてみようかな?と思います。

しないでするもの何だ?と聞かれたら、すぐに剣道と分かりますし、
立っている時は下を向いてて、正座すると上を向くもの何だ?と聞かれれば、足の裏!と即答できます。

もっと言えば、算数でいう逆、裏、対偶くらいを同時に考えたりする程です。
どういう事かというと、例えば
「平和が好きだ」という言葉
逆は「平和が好きでは無い」で
裏は「戦争が好きだ」となり
対偶は「戦争が好きでは無い」となります。

そうなると、もうこれは2ミラー2ポイントの万華鏡の世界。
万華鏡作家を選んだのは、宿命だったのかもしれません。


前置きが長くなりましたが、そんな私に別の才能があったという事が判明しました。
それに気付いている人は四人だけなのかも知れません。

そう、10月24日から仙台万華鏡美術館で開催される四人展のメンバーであります。

それは、四人展のタイトルを考えるLINEでのやり取りで判明いたしました。

私は空気も読まず、思い付きでアイデアを書いていく訳ですが、とある共通点が見つかったのです。

夜想曲 良き嘘や   
   おお大人の雰囲気ですね

・四人展に 二人(ににん)  天女
   天女って誰なの?気になります

・川の泡 あの和歌
   出来ては消えていく万華鏡の模様と
   川の流れでできる泡を重ねています。

・佐藤との日 今日の尊さ
   命ある奇跡を思い出とともに

・活かせ 磨かれ 鏡世界
   万華鏡作家の切磋琢磨を表現しました

・カルテット トッテルカ
   もうそろそろ気付いたでしょうか?
   これ、回文になっているのです。

・いる 鏡の中なの 身が軽い
   重力の無い、万華鏡世界に入り込む

・浮腫が解消 ヨシィ 鏡組む!
   足をむくませながらも、四人頑張って
   作っています。
どうぞお忘れなき様、お願いいたします。

私は万華鏡では無く、回文作家としての参加となります。

パクリ!

SNSで万華鏡のパクり疑惑の話題が見えまして、反応しようかとも思ったのですが、なかなか難しいと思うに至り、一日悩みましてブログに書いてみようかな?と思った次第です。あくまでも私の私見であります。


と申しましても、いつも更新が遅いですから、スッカリ忘れ去られたブログです。

一日の閲覧1,2件でしょうか。

そう、貴方だけのために書いてみるのです。


概要はPARCO劇場で公開される演劇のポスターにコンセプチュアルに使用されている万華鏡が、ある作家さんの作品によく似ているという事で、作家さんご本人から告発があり、賛同者多数、そっくりだ!パクりだ!クドカンやっちまったなぁ

というような流れなのかな?と見えました。


確かに、色使い、形状、構造に関しては共通部分が多く、参考にした可能性は否定できないなと感じました。

もしそうだったとして、それをどこまで寄せにいっているか?似せようとしているか?

という目で見ると、逆に似せないようにしているかな?という印象さえ持ちました。


それならば、でもちょっと似てますねーくらい書いてもいい訳ですが、それも出来ない理由があります。


私はポスターの万華鏡のモチーフは、下品な物のニュアンスを含んでいると想像します。

万華鏡は、そのネーミングや形状から卑猥な想像力を掻き立ててしまう面がありますね。

この業界にいれば、そんな事百も承知、

今更取り乱す事でもありません。


今回の劇について、詳しくは判りませんが、

・とるに足りない物をとても美しく見せる事

・その人にしか知り得ない世界観や

 そこから受ける感情も様々である事

・覗くという行為や、のめり込みがちなところ

このような、万華鏡の特徴が劇のコンセプトと一致しているため、シンボリックに使用されているのかな?と想像しました。


誰もが知っているような事件をモチーフにして、狂気とパロディを織り交ぜたような作品か?と想像すると至る所に多くの人が共感できるような仕掛けも散りばめられている筈です。


万華鏡もその一つであって、裏の狙いもあるでしょう。つまり下品なモチーフがあるだろうと予測します。

一度そう思うと、もうそのようにしか見えません。

◯見さんの万華鏡との共通点として挙げられる項目は、モチーフありきで考えると、多くは譲る事の出来ない点であり、それで説明がついてしまうのです。


もしそうだとしたら、それが似ている!そっくりだ!パクりだ!ということは、山◯さんの作品がいかに下品か?と言っているに等しくなってしまわないでしょうか?

私にはとてもそんな事はできません。


そのような訳で、何も反応することが出来ないのです。




私が願う今回の落とし所は、万華鏡は本当は綺麗なモノなんだよという事で、公演時に会場付近で山見さんの万華鏡の販売会も同時開催なんてどうなのでしょうか??




少し調べてみたところ、スタッフのコメントで、AVの舞台化したもの、卑猥でふざけた、どれだけ下品な事が出来るか、下ネタ好きな人に観てほしい。

というような言葉が見えました。

私の仮説は当たっていると言って間違い無さそうです。


先方から、そのような卑猥な意図を持って作られた万華鏡でして、と説明されたらどのように返せるでしょうか?


主張すればするほど、ご自身の作品がいかに卑猥なモチーフに似ているか?という話になってしまいそうで、あまり得策で無いように思うのです。


あまり騒ぎ立てないのが、業界のイメージの為にも良いと思います。

先方からしたら、クレーマー集団のとんだ言い掛かりなのかもしれないのですから。

旧作 Sシリーズ

新作を、作品の評価で値付けをする試みを始めてから、価格の高い設定のものほど売りやすくなったのは、ある意味大成功で、作家のモチベーションにもなっているのですが、

正直、低めの価格の物や旧作に、もう少し目を向けて貰いたいという気持ちが残ります。


それこそ、実際に見て頂ければ話は早いのですが、なかなかそういう訳にもいきませんね。


今回はSシリーズについて書いてみます。

最近のSシリーズはレベルが上がっていると自負しています。

何が変わったかと言いますと、何もかもが変わったという事かもしれません。


実は素材も変えましたし、オブジェクトのサイズ感、形などなどです。


一時期からだんだん派手になってきていて、それを望んでいた自分もいた訳ですが、それは新作の方で活かす事として、Sシリーズはもう少しシンプルに、キレイなシェイプやダンスに特化して作る事と決定したのが、つい最近です。


派手さや、色の多彩さでは新作と比べようもありませんが、それを敢えて狙っていないのですから、比べる意味はありません、


上品にまとまりあるシリーズに進化していると自分では評価しています。


今年の活動

先程テレイドスコープを仕上げまして、なんとまぁ四ヶ月振りにテレイドを作ったという事らしいです。

こんな年はあっただろうか?


コロナ禍で万華鏡を見て頂く事が難しくなり、新作の幻研究に明け暮れておりましたが、やはり研究は時間の掛かるものです。

楽しいのは良いですが、製作本数と反比例してしまう面もあるのは事実です。


理想が高くなるほど、なかなか及第点に至らず、時間が掛かってしまう。

効率を優先する私が、このような事態となる事はある意味悦ばしい事で、必要な事なのかもしれません。


10月には仙台で、万華鏡を大切に使っている御三方と、四人展をする予定です。

これくらいの自分でなくては申し訳ない。


コロナ禍で万華鏡どころではない事も予想されますが、それでもいいのです。

多分いま、四人の作家がそれぞれにもがきながら新しい世界を作ろうとしている。

それが尊いのだと思います。

確率の解答

あなたが始めに選んだカードが当たりの確率は三分の一、残っているカードが当たりの確率は三分の二なので、交換した方が得策だというのが正解です。


どうでしょう?難しかったでしょうか?

私は当初違和感がありました。

どうして2倍も確率が上がるのだろう?


感覚的に確率が高すぎるように感じてしまいました。それはどうしてでしょう?

それは、カードを見ている側の気持ちを正しく理解してなかったからかもしれません。


当たりを1枚、ハズレを2枚持っているのだから、1枚引かれても必ずハズレカードがあり、そこから1枚ハズレを捨てればいいのだから、何も問題無いじゃない?くらいにしかこちらの状況を想像して無かったのではないですか?

もし、あなたが当たりカードを引いてくれたのなら簡単です。私は2枚のハズレカードから適当に捨てれば良いのです。

しかし、それは確率的に三分の一です。


三分の二の確率で、私は当たりとハズレを1枚ずつ持つ事になり、必ずハズレの方を捨てなければなりません。

つまり三分の二で起こるこの状態では、100%残ったカードが当たりとなるのです。


整理すると、あなたが始めに当たりカードを引く確率は三分の一であり、私に当たりカードが残る確率は三分の二。それだけの話だったのです。


この手の話は数を増やすと理解しやすいです。

私は始めに100枚カードを持ち、その内当たりは1枚とすると、あなたが始めに引いたカードが当たりの確率はたかだか1/100。

私が当たりカードを持っている確率は99/100で、その99枚のカードからハズレカードを98枚捨てる。

私が最後に当たりカードを持っている確率は99/100のままとなります。


ここでの盲点は、私には当たりとハズレが見えているという当たり前の事を、ついつい忘れてしまうという事なのかもしれません。

無作為に1枚捨てるのでは無く、ハズレを選んで捨てるという行為が確率を変えてしまうとも言えそうです。


ある種のトリックと似ているようにも思います。私には神の目があったようなものです。


このような相手に勝つにはどうしたら良いのでしょう。

何も小細工してないかのように振る舞いつつ、実は相手が支配しているシチュエーション。


そのような時には、この問題のように最後に交換させて貰えば良いという教訓にもなりますでしょうか。





確率の問題

唐突ですが、

物事、ギリギリできたり、できなかったり、

ギリギリ理解できたり、できなかったりするレベルの事が楽しいように思います。


出来て当たり前の事を延々とするのは、億劫ですし、どんなに考えても分からない事は放り出したくなります。


ですから、ギリギリ出来ないくらいのことを、楽しみながらギリギリ出来るようにしていけば、もう少し難しい事が楽しめるようになります。

そのようにステップアップしていけば、無理なく進歩できますね。


私は高2の娘の勉強を見ていますが、確率の問題が私には丁度良いので、楽しくて仕方ありません。

娘よりも私の方が間違いなく楽しんでいるでしょう。


そんな問題を解きながら、突然有名な確率のクイズを思い出しました。

正式名称か分かりませんが、「神の目」と呼んでいる問題があります。紹介しますと


ここに3枚のカードがあり、その内1枚が当たりです。

私が3枚を持つので、あなたは裏返しのまま1枚引きますが、まだ見てはいけません。

私は残ったカードから、ハズレカードを1枚捨てて、あなたに問い掛けます。

「今なら、カードを交換しても良いですよ。」

さあ、あなたは交換すべきでしょうか?


設定自体はごく単純な問題ですが、これを確率を使って、正しく答えを出せた方は大したもんだと思います。

お暇でしたら、是非考えてみて下さい。

もし知っている方も、本当にそうなのか?確認してみるのも楽しいですよ。


回答例


・今なら交換してもいいですよってセリフがどうも胡散臭い。きっとそれは当たりカードを引かれてしまったからだろう?と絶対にカードを変えたがらない方は一定数いらっしゃるでしょう。とても前向きな方ですし、自信に溢れているのかもしれません。

しかし、その理由なき自信が仇となります。嫌いではない考え方ですが、不正解です。


・始めに取ったカードが当たりの確率は三分の一。これは間違い無さそう。

残っているカードが当たりの確率は?

これも三分の一なのか?1枚捨てたから二分の一なのか?

どちらも違います。


・始めに取ったカードが当たりの確率は三分の一だけれども、私が1枚捨てたタイミングでそれは二分の一となり、残ったカードも二分の一なのでは?という難解な回答も違います。






撮影

万華鏡の撮影をしてから動画を観ると、あれ?こんなに綺麗だったかな?とか、こんなにコントラストが強かったかな?逆にこんなに淡い色だったかな?とか思う事がありますし、どうしてあの良さがもっと際立たないんだ?と思う事もあります。


自分が感じていたそのスコープらしさが、映像で適切に表現出来ない。

なかなか難しい問題です。


動画を撮影する機種にもよるし、再生する機種にも、再生映像の大きさの違いだけでも、色味やコントラストが違って見えて、そのスコープの印象は随分異なるように感じます。


昨日は、撮影のやり直しをしようと決意したのに、やり直す段になって尻込みし、ブログに書く事で誤魔化そうとしている自分がおります。




しかし、結局撮り直ししました。

真面目アピールであります。