細野朝士の万華鏡よもやま話

ときどき書きます

ワークショップ

昨日は意地悪な事を書いたからなのか、このブログの閲覧数が異常に多くなっていまして、しかも不思議な事に、アントンイーゴの記事が読まれているという不思議な現象が起こっておりました。

きっとどなたかの悪戯なのでしょ?楽しませて頂きました。ありがとうございます😊


Bunkamuraではワークショップが人気のようですね。作家が作りやすく全て準備してくれて、丁寧に説明して貰いながら短時間でお手軽に結構な物が完成してしまうらしいですから、人気の理由も分かります。

作品だけで無く、万華鏡作りのノウハウや適切なアドバイスも貰えるのですから、有意義な時間となるのでしょう。

作家の作品を購入するよりも安かったりするのでしょうか?

作る素材にもよるでしょうが、お得感もあるように思います。

きっとキット用の材料加工は、自分の作品作り用よりもずっと手間が掛かるのでしょうから。

陶芸教室みたいに、特別な準備が必要無ければ楽なんでしょうけれど…

しかし何となくですが、教えるのも教わるのもある種の中毒性があるような想像もしています。

いつも大変だ大変だと言いながら嬉しそうな顔をしている佐藤さんを見るたび、そう思うのです。


私にはとても考えられない事で、現役バリバリの方は、リタイア後の楽しみに取っておいてもいいのでは…なんて大きなお世話ですが、正直思ってしまいます。

個人的には、佐藤さんの新作が見たいし😁


そうそう、ちょっと前に見たのですが、どなたかのワークショップで作られた万華鏡がヤフオク?メルカリ?に出ていたのです。

その方は、ワークショップで作った旨キチンと記載されてましたけど、写真だけで早合点してしまう方もいるのかも。そこそこのお値段で売れてたような…

作家本人の作品と間違えて入札なんてならなければいいなーと切に願います。


というか、大切な思い出として手元に置いて欲しいものです。

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久しぶりの再投稿 意地悪な話 改訂 加筆あり

色んなタイミングで追加された、長ーい文章ですので、ご注意を!

 

このところブログを読んでくれる方が増えたのか?新たに読み進めている方がいらっしゃるのか分かりませんが、沢山の方が訪れてくれています。

 

先日の個展を機に、来て下さっていると信じたいですが、以前は大変な目に遭いましたので注意しなければなりません。

 

あの投稿どんなだったかなぁ?と探してみたところ見つかりません。

どうやら、いつの間にか下書きトレーに移されてしまっていたようで、再投稿すると最新投稿になってしまう状態です。

 

不快な思いをされた皆様の?ってどれだけの方が不快な思いをされたのかサッパリ分かりませんが、多分いらっしゃるでしょう方の気持ちも落ち着いているでしょうし、折角ならば残しておきたい投稿ですので、ドキドキですが再投稿します。

 

(どうやら新規投稿とはならず、記事を書いている私だけそう見えていたようで一安心)

 

〜〜〜〜〜

 

こちらの投稿が、多くの作家さんを傷付けているというご指摘がありました。大変申し訳御座いません。

 

以下、記事をそのまま掲載させて頂き、万華鏡映像の後に、弁明をさせて頂きます。様々な反省のもと、大変長い文章となってしまいました。

本文を不快に思われた方は、是非画像下までスクロールをお願いいたします。

 

ーーーーー

正直な話、万華鏡展をよくよく見るのはホントに疲れます。お客さんの気持ちがよく分かりました。

 

今回のBunkamuraは時間をたっぷりととっていたので、頭が痛くなる程よ〜く見てしまいました。

最後の方は、あまり興味のない方面も見てみました。スゴイスピードで一目見ては戻し、隣のをまた一目見ては戻しと止まらなくなり、

優しい作家さんは、私が気に入ってると思ったのか、これイイですよねーと声を掛けてくれます。私は正直なモノだから、イヤそうじゃなくてね、ミラー組の精度が気になってしまって、あまりに合ってないから…と余計な事を言ってしまいます。(声掛けてくれたのは作られている作家さんでは無いです)

ズレるにしても、程度があるでしょう?とまるで合わせようともしていないような方もいるのですね。私の見たところ打率5分って感じでした。5割じゃないですよ。

合格と思うのが20本に1本くらい。これならポイポイ作れるねー

 

余計なお世話ですが、こういうのを作らせてしまうのも、売ってしまうのも、作家とすれば悲しい気持ちになります。

 

大変失礼ですが、一緒には売りたく無いな〜と感じてしまいました。

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確かに、上から目線で、気持ちの良い文章では無かったという反省はあります。

 

弁明と致しましては、ミラーを合わせようとしていない万華鏡を作らせてしまう環境を嘆いた内容となります。

ある一名の方の万華鏡についての話でした。

 

万華鏡作家はミラーを合わせようとしていると思います。もし多少ズレてしまったとしても、合わせようとしている事はすぐに分かるものです。

ですから、一生懸命に作っている人を貶す様な、文章では決してありません。

さらには、その当事者をけなすような意図もありませんでした。

ただその方の、ミラーを合わせようともしない行為やその思い入れの無さについては、悲しいし、他の出展作家さんに失礼ではないか?とも感じました。

 

合わせようともしていないというのは、気持ちや行動の事であって、成果品を見て他人が判断するのは難しいですが、例えば5ポイントに組もうとしてるのか6ポイントに組もうとしてるのか分からないような、ズレてるという表現が当てはまらない、どちらを狙っているか分からない組み方が例えば3割もあり、普通にズレてるのを含めて9割を超えるような状態であれば、これはチェックもしてないかな?

合わせようとしてないかな?と私は判断します。

 

失礼ですが、その方のミラー組みはあまりに衝撃的で、どの位合っていないかを打率で表現してその時は笑って誤魔化したのです。

5分というと、五分五分という言葉から半分を連想させますから、5割じゃ無いですよと前置きし、より具体的にその方のミラーは20本に1本くらいしか合っていないとなりました。

 

この数字が、ミラー組みがダメな作家さんが全体の95%、またはBunkamuraに展示されていた万華鏡の内、ダメな作品が95%という意味と勘違いさせてしまった様です。

もし、そのように誤解されてしまう文章だとしたら、関わられている方全てに不快と感じさせてしまうというのは良く分かりました。

 

書いた本人としては、どうしてそのように読み取れてしまったのか、始めはなかなか理解出来ませんでしたが、主語を変えると、ガラッとニュアンスが変わり、かなり過激な内容に変わる事が理解出来ました。主語が無い事が誤解を招きました。

 

一度、記事を消しまして考えた末に、この記事をそのまま載せた上で、謝罪、弁明した方がより誤解が解け、誠意があるだろうと考えました。

 

不快な思いをされた方々、大変申し訳ありません。

 

今後、誤解のない文面を心掛けるとともに、もっと優しさのある、前向きな表現を心掛けたいと反省した次第です。

 

追記の追記

一度誤解してしまうと、解釈を変えるのは難しい事もあるかも知れません。

私も何度も何度も読み返しました。

 

それでも納得して頂けない方、考えて頂いたら分かると思いますが、参加作家さんの中で、展示会をご一緒した事がある方は過半数だと思います。

さらには、近年無理にお願いして2人展をさせて頂いた作家さんが5名参加されてました。

その他にも、親しくさせて頂いている作家さんや、会場で親しくお話しした方が沢山いらっしゃいます。

そんな方々を敵にするような話を書く理由は全くありません。その解釈にはかなり無理があるように思うのですが。

私の普段の行いが、そのようなトンデモナイ文章を書きかねない印象を持たせてしまいましたでしょうか。

 

沢山の作家さんから、この記事についての問い合わせがあると聞いています。

もし差し支え無ければ、個人的にご意見、ご批判頂けましたら幸いです。宜しくお願い致します。

 

また、私はミラー合わせようとしてないから、私かな?と思われた方。

こんな大事な場で、そりゃ無いよーと思っちゃいましたが、それを責め立てるつもりはありませんでした。

このように、長々と弁明を重ねる毎に、詳しく書く事になり、より不快に思われたでしょう。大変申し訳ありませんでした。

私が言う事でもありませんが、作業工程の中でミラーのチェック、修正の工程を入れて頂けませんでしょうか?お願い致します。

 

主催者のvivantさん。

誤解があったとは言え、大事な催しを汚されたという不快感を抱かせてしまった事に関しては、率直にお詫び申し上げます。

 

 

最後に、私は幾何学模様を作るのが万華鏡だと思っていますから、どうして専門店、プロデュースされる立場の方が、鑑賞を兼ねたチェックや、指摘や指導されなかったのだろう?といった疑問が根底にありました。

そのような思いが、エピソードの中に出ている記事となったのだと思います。

 

こちらは、ごく個人的なブログで、自分の率直な考えを書く場として利用しています。

できる限り、他人を傷付けないよう配慮しながら、自分の思いや考えに対しては、今後も上手に伝えていけたらと思っています。

 

長々と失礼いたしました。

 

 

追加の追加の追加

 

当時、コチラの記事に関連して皆様どのように関わり、どのような感想を抱かれたでしょうか?

この記事を発端に、とんでもない言い掛かりメールが来た訳ですが、二年以上経ちまして、もう誰も見ていないでしょうけれど、私がどうしてこのような弁明をするに至ったか?という事を書いてみたいと思います。

 

本来このようなブログは個人的な物で、法律を犯さない限り自由であるべきだと思います。

見たくないのなら、わざわざ見に来なければ良いだけなのですから。

 

どなたかの悪口を書いているのならまだしも、万華鏡をキチンと作るという最低限の意識が無いという行為に対して、またそのような事を許してしまっている環境に対して憤り、このような投稿を書くことは、私としたら当たり前ですし、法的にも何ら抵触しないでしょう。

 

関わりが無くなるであろう人からのいいがかり。無視しても良かったのですが、誤解があるようですし、その誤解された内容を色んな作家さんに流布し、負の感情を持ってしまった方がいらっしゃるというのは事実なのでしょう。

 

誤解を解けば終わりだろうと軽く考えていましたが、一度誤解した頭というのはなかなか厄介なようで、全く話が通じないばかりか、醜い表現の攻撃的なメールで、自分がその傷付いた作家さんたちを代表して戦うというような訳の分からない正義感を出してくる。本当に困りました。

その方は作家さんじゃ無いから、作家を代表するには相応しくないし、話が通じない人が代表では敵いません。

 

このような流れの中、人の振り見て我が振り直せというように、私に非があるとしたら何なのか?を考えた末、誤解から負の感情を抱かせたという事だろうという結論に達しました。

からしたら、何故誤解するのか?は正直なところ理解に苦しむのですが、色んな方がいらっしゃる中、主語が明確では無かったというのが、唯一の反省材料だろうという考えに至り、自分の反省により負の感情が薄まるのならば、それが最善と考えた訳です。

 

私も、どなたかを不快にしたい訳ではないのですから、このような誤解から生まれた意味の無いやり取りを終わりにする為の弁明と言えるかと思います。

 

何かしら反省材料を見つけ改めるというのは、進歩であり、自分の人生を豊かにしていくものでは無いか?というのが、この騒動での学びとなりました。

 

〜〜〜〜〜

 

多分この、追加の追加の追加を書いてから、また見直そうと思って、下書きトレーに移してしまったのだと思われます。

 

私もまだ当時多少根に持っていたのでしょうか😊

 

何事も、良い面だけを見てそれを伝えるべきというような風潮があるのは一定の理解はしています。この業界はそれが顕著なのは、人を幸せにしたり、楽しませる目的が大きいという理由もありそうです。

しかし作り手はより楽しませる為にも、深める作業というのが求められるとも思います。

そこにはキチンとした指摘や批判が当たり前にあって良いというのが私のスタンスで、私も常に反省したいし、反省材料をくれる作家さんを信頼していくように感じています。

 

この投稿で私が言いたかった事は、万華鏡の肝であるミラー組みが未熟とかそういったレベルの話でも無く、ミラーを合わせようともしていないなんて、それって無しでしょう??って事。

 

今ならお分かり頂けるのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

見てきましたー

Bunkamura、二日目というまだ始まりのタイミングで見に行くのは初めてかもしれません。


これは一つの目的、かたおかさんの万華鏡をよく見てみたいという気持ちがあったからです。

また、今回は受験生というタイミングで、目標が無く、早々に浪人を決めた娘に業界を見せようという目論見もありました。


コロナ禍で緊急事態宣言中という事らしいですから、なかなか厳しいタイミングですが、人出としては、ソコソコ丁度良く流れている様にも感じました。あのような会場で二日目となれば、やはり物足りないというのが、運営される側の正直な気持ちでしょうが、じっくり見たい見て欲しい側からすると有難い環境と感じました。



やはり、万華鏡というのは見るにも、選ぶのにも時間が掛かってしまう物ですから、溢れかえるお客さんの中で競う様に、見極める事なく売れていく現象というのは、作家にとって微妙な気持ちも入り交じるものです。

そういう意味では、良い環境となっていました。

今回私が強く感じたのは、感動させる万華鏡には、アイデアとかバランスとかそういう軽い言葉では無い、強い思いがオブジェクト一つに込められているのではないか?ということ。

だから、偶然ではなくて、必然的にどこを切り取っても魅了するのかな?と


そういう作り方をされる作家さんはまだ少ないのかな?と映りました。

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Bunkamura

本日からBunkamuraでの万華鏡展が催されますね。日本の一流作家が集う催しらしいですから、参加出来ていない自分はなんとも恥ずかしいような気もしたりしなかったり。

正直、私がいい作家さんだなーと思う方で参加されてる方は実際半分くらいという印象でしょうか。


参加される方それぞれスタンスは違うものの、この催しに参加したという経歴作りの面、または今後の安定や期待値として頑張って盛り上げているという、

放送局でいうNHK的な立ち位置がこのBunkamuraでの催しの様に感じることもあります。

勿論、沢山のお客様に実際に見て頂くというのは今や貴重な機会で、そこに充足感を感じられる方も多数いらっしゃるでしょうね。


ともあれ、万華鏡なんて小さな業界がNHKで特番を作って貰えて、視聴率もそこそこだというのですから、いやBunkamuraで毎年秋の良い時期に企画打って貰えるのですから、業界にとっては大変ありがたい話です。


このようなコロナ禍で、Bunkamura自体どれだけ来場されるのか?分かりませんが、長年の蓄積で、万華鏡好きな方が沢山集うような催しに成長されていたら嬉しい限りです。


私も明日見学に行こうと考えています。

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イベント

まだ先の話ですが、11/27,28のイベントに参加します。

万華鏡作家の高林さんの工房で、初めての工房展にゲスト出展しますです。

今決まってるのは、日程ともう一人細井さんもゲスト出展するというところまで。


何せ、三人で飲んだ時に盛り上がって決めた企画です。まだ日程しか進んでないじゃないの?


いやしかし、場所も決まってました!

JR東戸塚駅から、バスで8分の中村バス停下車、徒歩2分という感じだったと思います。


工房は洒落た?いや怪しいギャラリーとなっていて、高林さんの世界観が凝縮されています。


大事な事を忘れてました。工房展で高林さんと私のコラボ作品をソコソコ発表できる予定です。

もう随分と前から私は試作を繰り返しておりまして、かなり良い感じになる事は分かっています。

丁度最近私が気に入っている現象と、高林さんのオブジェクトの相性がとても良くて、楽しみながらの研究となっています。


先日のギャラリー田中さんの企画後半に試作品をお持ちしたので、見て頂いた方もいらっしゃいますね。


きっともう少し進化形もお見せできると思いますので、どうぞお楽しみに。

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お待たせ致しました。

もう100日以上も放置してしまいましたので、もう待っている方もいないでしょうが、またボチボチ書いていけたらと思っています。


この空白の間、暇していた訳ではありませんで、割と真面目に研究を進めていましたので、レパートリーはかなり広がり、それぞれにレベルが上がっているかな?と感じています。


根本的な事では、グリセリンからオイルに移行した事で、良い影響があるようにも感じます。


さて、最近気付いた事ですが、私の万華鏡や万華鏡作りの特徴について。

普通の方とかなり違う点は、それぞれの万華鏡なりに一番狙っているのは、そこで起こる現象なんですね。

その現象を作るために、こういうシステムで、というのが何パターンもあって、毎度それで悩む訳です。どの現象がこのスコープを一番活かすだろうか?と

勿論イメージがあって予め狙うのですが、果たしてそれがベストだろうか?とかなり幅広く検証して、最後は少しでも良くしたいと、色んな事を試す訳です。こだわり過ぎたら本当にキリが無い作業で永遠に完成しません。

しかし、そんな小さなこだわりが大きな違いになるのも、偏光万華鏡の面白さだと思いますから頑張れるし、そうせざるを得なくなるのです。


仕事として、効率良く作るのです!と言っていたのは遠い昔。今や世界で二番目くらいに時間を掛けて試行錯誤してるんじゃなかろうか?


少なくとも一番では無いと思われるので、このような表現となりました。少し大袈裟だったかも知れません。

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思い出しました

手間を掛けるといえば、私昨年から作業の手間が圧倒的に増えました。

増えたって言っても、普通の作家は誰でもしている事なのかも知れません。私が軽視していただけなのでしょう。


私は何かを教わるという事を極端に嫌うところがありまして、そんな事から全てが自己流となってしまう訳です。

学ぶ場で教えて貰う筈の、常識的な知識の中には長年培われた大切な事がきっと凝縮されているのでしょう。

その当たり前が全く無いのが私でして、私がやっている事をもし知られたら、恥ずかしくてとても街を歩けないような事も多々あるものです。まぁ田舎暮らしですから、その辺は安心なのですが…


万華鏡作りの工程でも、えー!って絶叫されてしまうような工程がきっとあるのだと思います。


前置きが長くなりましたが、私は昨年から制作の工程で頻繁にアルコールを用いるようになりました。

このキッカケは、銀座での個展です。正しくは綾花さんとの二人展の終了間際です。

彼女は荷物をまとめ終わり、メンテナンス用のアルコールをしまい忘れた事に気付きました。正しくは、しまい忘れたフリをしたのでしょう。

そして私に、このアルコール使って貰うか、捨てて貰っても良いですか?というのです。


私はピーンときましたよ。


いい加減アルコール消毒くらいしましょうよ!

そう言い出しづらい彼女は、自分のミスを装って私にアルコールを持たせたのです。


私は彼女にそんな小芝居をうたせてしまった事を恥じました。


私の作業部屋にやってきたアルコール。貧乏性な私でも飲む訳にはいきませんから使ってみます。一度使ったら、それやらなくちゃまずいような気がしてきちゃうじゃない。


そんな経緯から、アルコールで拭くという工程が様々な場面で加わった訳で御座います。

忘れかけました

前回の投稿からひと月以上が経ってしまっていました。

そう、前回書いた時も深夜でした。撮り溜めて置いたテレビ番組を観て、言葉というものの力を感じたその気持ちのまま書いたのでした。


コロナ禍なんて聞き飽きて、スッカリつまらない世の中になりましたが、つまらないからこそ、大事なモノも見えてくる事があるようにも思います。

モノは考え様、感じ様、動き様なのでしょう。


万華鏡は作っています。最近は海外の注文が多いのに驚きます。

え?また?海外で頑張って下さっているお店いくつかから、立て続けに注文入れば、もうしばらく充分。


期待に応えるべく作りながら、いつもと違う事を画策していたりします。

実は、大きく変更している事があります。多分全体的に少し良くなったんじゃないか??

今までと違う方向性も考えています。

これは、分かってはいたけれど手間が増えるから、ずーーーっと避けてきた事。それを敢えてやるのは、大切に作る作家さん達の影響がやっぱり大きいですね。

今まで、飛車角抜きで勝って悦に入るような自分が大きかったように思います。

いや逆に飛車角だけで戦ってきたような印象。

コマ揃えたら、無駄な手ばかりで美しくないの?さぁどうなの?

そんな心境なのです。伝わらないでしょうが…


長年避けてきた事をするというのは、勇気のいる事ではありますが、ワクワクしながら始めたいと思っています。そこに大草原が開けている事は解ってるから。


未定

書く事を決めていないのに書き始めるというのは初めての事です。


私は本来言葉が苦手ですし、考えが纏まらない事も多いのです。苦手というよりも嫌いなんでしょう。言葉にした途端に単純になり、何だか嘘くさく感じてしまうのです。

考えが纏まらないと伝わりやすい言葉が書けないものですから、悶々と考える事になります。


人は言葉で考えると言いますが、私の場合は少し違うように感じて生きてきました。

図形やウニョウニョとした抽象的な物でパズルをしているような感覚とでもいうのでしょうか?

最早それは考えているという行為とも少し違うのかもしれませんね。

しかし、それらが何となく調和して、美しいと思えたところが私にとっての答えとなります。


何のことやらさっぱりでしょうが、そんな行為と万華鏡の映像とは共通点があるように感じています。

私が万華鏡を作る意味とはそんなところにあるのかもしれません。

自分の内にある美を表現する為に万華鏡を用いているのでしょう。自分の言葉の稚拙さにウンザリしますが


一期一会の物で表現するというのは、何とも無責任で卑怯な感じさえしますが、それが自分らしい答えなのだといっても良さそうです。



サークルミラー2

取り急ぎ5個完成しました。

大変気を遣ったので、正直疲れてしまいました。


家族の反応は大きく分かれる形となり、予想通りという感じ。


一番の懸念事項は、このようなシンプルにネタバレするような物を作る意味があるのか?というところでしょう。

また、オブジェクトが解ってしまい過ぎて、夢を壊すのではないか?というところ。


偏光万華鏡として製作しているのだから、オブジェクトはなんてこと無い物なのは周知の事実ではあるものの、純粋に映像を楽しまれる方には雑念が入ってしまうのかもしれません。


偏光の秘密について、教えたくはないけれど、知って欲しいというなんとも微妙な動機で作ってみたサークルミラー。もしかしたら展示だけで、販売はしない可能性もあるかもしれません。

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サークルミラー

サークルミラーの方向性がやっと決まりました。

何週間ごにゃごにゃとしてしまったでしょう。よくあるスランプ状態と同じように、作業の進められぬ自分を責めながら過ごしました。

今まで万華鏡を作ってきて、ミラーをキチンと組むのは大変だーなんて漏らしてきましたが、それでも鏡のマジックにずーっと助けられてきたのだと改めて感じました。

普通の万華鏡にしてしまえば、そうは感じないだろう色んな粗が、ごまかしが効かない環境で拡大されて見えてしまうというのは大変な恐怖です。


そもそもサークルミラーを作ろうと思ったのは、偏光の不思議な面白さをもっと分かりやすく伝えたいと思ったからでした。

しかし、偏光の世界は普段見えない物や目立たない物が現れてくる世界。しかも面白いモノにしようとする程、粗が目立つような事態で困り果てました。

しかし、面白さが物足りなければ作る意味も無いということで、ある程度割り切りまして、色んな粗に対して、最大限努力はするが、一度棚上げする事でなんとか進められる見通しが立ちました。


長い言い訳となりましたが、サークルミラーの新作は、気になるところがあるかもしれませんが、頑張りましたという事だけお伝えいたします。



3月27日、昔館にて直売

昔館での直売は3度目だと思います。

普段専門店にいらっしゃる方と直接お会いできる貴重な機会だと考えています。

今回は、高林さん、AKIさんと一緒に男三人でお迎えする予定です。

AKIさんという方はお会いした事はありませんが、相当こだわりの方と思われます。

直売に向けて、サークルミラーの新作を持っていくつもりで、いろいろと検討していました。それが行き詰まってしまったので、ブログでも書こうかと思い立った訳です。

サークルミラーは、鏡を組む必要が無いので、ちょっと舐めてました。いや舐め過ぎていたのかもしれません。

万華鏡は、小さくなる程粗が目立つので、小さなスコープを作るのは億劫なのですが、サークルミラーならいいだろうと、その大きさから決めて掛かってしまったのが大きな間違いだったのでしょう。


万華鏡の評価について

何度も書いている気がしますが、昨年から新作について、一本一本じっくり覗いて評価しています。


具体的に書くと、一度に例えば10本程作り、その中で順位をつける事をしています。また自分だけでなく家族にも順位付けをお願いしています。


万華鏡は、移り変わりますし、その作品の全てを見る事が出来ないという性格上、正確な評価は難しい訳ですが、

自分の好みの物を見つけるという行為は、割と簡単な作業かもしれません。

私の場合、自分の好みというだけでなく、作り手として万華鏡としての良し悪しという評価も入り込んできますので、少し複雑です。


家族には、自分の好みでなんとなくで評価していいよと伝えています。


家族とはいえ、それぞれ好みが違いますから、当然順位もバラけます。

最近は「迷うな〜それぞれいいんじゃ?もうあまり変わらないよ。」というレベルにはなりました。


しかし、結果は面白いように明確に出ます。

みんなが評価した物、誰も評価しなかった物、評価が分かれた物。という3タイプ。


それらの違いの中に沢山の学びがあるのだろうと考えています。



今後の展望

万華鏡作家になって久しいのに、今頃気付いた今後進めるべき事。

それは、細分化でした。


これは、私の悪い癖なのかもしれません。

色んな魅力を見つけると、それぞれをミックスさせて、最高に複雑で難解な万華鏡を作ろうとしてしまう事。要は盛り込み過ぎになってしまうのです。


他の色んなジャンルに対しては、バランス考えて、極シンプルに構成する癖に、仕事である、こと万華鏡の中身に対しては、夢中になってしまっている自分にやっと気付きました。


かなり努力している、複雑でちょっと気持ちの悪い感じが、どうしてシンプルなモノに勝てないのか?勝つためにどんどん欲張って、もっともっと難解で怪しい感じになる。


そして、俺は難解で怪しい感じを目指しているんだと錯覚してしまっていた事に今更気付きました。


一つの完璧な答えを出そうとしていた事が、このような落とし穴を作っていたのだと思います。


今は冷静に、これから色んなタイプが作れるぞ!とやる気がみなぎってきました。


良い反省が出来た事を嬉しく思います。



今後の予定

これから暫くは、現行のカラフルで多彩な変化を欲張り気味に出す流れを追求する予定です。


欲張り気味と書くのは、変化のスピードです。今、割と早いタイミングで次から次に変化するよう設定しています。


この変化凄いだろーという主張もありますし、逆に変化が遅いと、飽きられるのでは?といった自信の無さからきている面もあるように思います。

変化が早すぎて、逆に飽きられるという事も承知していますが、私自身の気持ちが急いてしまっているのかもしれません。


今のバランスという事だと受け入れておりますが、これからは、急がなくても良いくらい自信を持てるよう、進歩させていくという方向が一つあります。


また、いずれは「多彩な変化」や「カラフル」の部分にもメスを入れていく事になるでしょう。これらは、何かしらの大事なイベントに向けて極めていく事になるのだと思います。


その前に、多分昨年の成果をもっとシンプルに見せる、サークルミラーを作るように思います。いや、昨年の成果だけでなく、今までやってきた事、今やっている事、内緒にしている事も含めて、偏光の楽しさが伝わるような物にしたいと考えています。


サークルミラーというのは、もう万華鏡とも違うような感じもしますね。

もっと科学的な遊びという感じ。


3月末の週末に、麻布の方で直売りの予定がありますので、それまでにサークルミラーは作ってみようかな?と考えています。